ITパスポート試験 — Questions and Answers
Question 1: M&A(合併・買収)を活用する主な目的として最も適切なものはどれか。
- 自社ブランドを相手企業のブランドに統一すること
- 自社製品の価格を業界最低水準に引き下げること
- 従業員数を削減して固定費を圧縮すること
- 新市場への迅速な参入や他社の技術・ノウハウを獲得すること (Correct answer)
Correct answer: 新市場への迅速な参入や他社の技術・ノウハウを獲得すること
M&Aの主な目的は、時間とコストをかけて一から事業を構築するのではなく、他社を合併・買収することで新市場への迅速な参入、技術・ノウハウの獲得、事業規模の拡大などを実現することである。
Question 2: クリティカルパスの説明として正しいものはどれか。
- 最も多くのリソースを必要とする作業経路
- プロジェクトの開始から完了までの最長経路で、遅延するとプロジェクト全体が遅れる (Correct answer)
- プロジェクトで最も重要な作業のみを含む経路
- 最もコストがかかる作業の経路
Correct answer: プロジェクトの開始から完了までの最長経路で、遅延するとプロジェクト全体が遅れる
クリティカルパスはネットワーク図上で開始から終了までの最長所要時間の経路。この経路上の作業が遅れると全体の納期が遅れる。
Question 3: コアコンピタンスの説明として正しいものはどれか。
- 競合他社には容易に模倣できない、顧客に独自の価値を提供する企業固有の中核的能力 (Correct answer)
- コスト削減のために業務を外部企業に委託すること
- 製品の品質基準を業界標準に合わせるための取り組み
- 市場シェア拡大を目的とした価格競争における優位性
Correct answer: 競合他社には容易に模倣できない、顧客に独自の価値を提供する企業固有の中核的能力
コアコンピタンスとは、競合他社が簡単に真似できず、顧客に特別な価値をもたらす自社ならではの中核能力のことである。ハメルとプラハラードが提唱した概念で、企業の持続的競争優位の源泉とされる。
Question 4: 1Gbpsの回線で1GBのファイルを転送する理論的な時間として正しいものはどれか。
- 1秒
- 0.1秒
- 80秒
- 8秒 (Correct answer)
Correct answer: 8秒
1GB=8Gbit(1バイト=8ビット)。8Gbit÷1Gbps=8秒。bps(bit per second)とB(Byte)の変換に注意。
Question 5: 外部キー制約(FOREIGN KEY)の説明として正しいものはどれか。
- 列の値の範囲を制限する制約
- 参照先テーブルの主キーと一致する値のみを許可し参照整合性を保証する制約 (Correct answer)
- テーブル内の値を一意にする制約
- NULL値を禁止する制約
Correct answer: 参照先テーブルの主キーと一致する値のみを許可し参照整合性を保証する制約
外部キー制約は子テーブルの列値が必ず親テーブルの主キー(または一意キー)に存在することを強制し、孤立したレコード(参照先が存在しないデータ)の作成を防ぐ。
Question 6: 中間者攻撃(MITM:Man-in-the-Middle)の説明として正しいものはどれか。
- システムの脆弱性を利用して管理者権限を取得する攻撃
- パスワードを総当たりで試す攻撃
- メールを大量送信するスパム攻撃
- 通信当事者間に攻撃者が密かに割り込み通信内容を盗聴・改ざんする攻撃 (Correct answer)
Correct answer: 通信当事者間に攻撃者が密かに割り込み通信内容を盗聴・改ざんする攻撃
MITM攻撃は攻撃者がAとBの通信の間に介入し、両者にはあたかも直接通信しているように見せながら実際は攻撃者が通信を中継・改ざんする攻撃。HTTPSの使用等が対策。
Question 7: 品質管理で使用する「管理図(コントロールチャート)」の目的として正しいものはどれか。
- 品質改善の優先順位を決める
- 品質コストを計算する
- 製品の欠陥原因を分析する
- プロセスの安定性を監視し管理限界を超えた異常を検出する (Correct answer)
Correct answer: プロセスの安定性を監視し管理限界を超えた異常を検出する
管理図は時系列データをプロットし、上方管理限界(UCL)・下方管理限界(LCL)と比較してプロセスが統計的に安定(管理状態)にあるかを監視するQCツール。
Question 8: ハッシュ関数の性質として正しいものはどれか。
- 元データのサイズに比例したハッシュ値を生成する
- ハッシュ値から元データを復元できる
- 同じ入力から常に同じ出力(ハッシュ値)を生成し、ハッシュ値から元データを復元することが計算上不可能 (Correct answer)
- 同じ入力から毎回異なる値を生成する
Correct answer: 同じ入力から常に同じ出力(ハッシュ値)を生成し、ハッシュ値から元データを復元することが計算上不可能
ハッシュ関数は可変長の入力から固定長のハッシュ値を生成し、一方向性(逆算不可)・衝突困難性を持つ。SHA-256等がパスワード保存・電子署名・整合性確認に使われる。
Question 9: データベースのCOALESCE関数の説明として正しいものはどれか。
- 引数の最小値を返す関数
- 引数の中でNULLでない最初の値を返す関数(NULL値のデフォルト置換に使用) (Correct answer)
- 引数がNULLの場合にエラーを返す関数
- 引数のすべての値を文字列として結合する関数
Correct answer: 引数の中でNULLでない最初の値を返す関数(NULL値のデフォルト置換に使用)
COALESCE(val1, val2, ...)は引数を左から評価し、NULLでない最初の値を返す。NULL値を表示用のデフォルト値に置き換えるのに広く使われる(例:COALESCE(住所,'不明'))。
Question 10: フローチャートにおける菱形(ひし形)の記号は何を表すか。
- 処理
- 入出力
- 判断(条件分岐) (Correct answer)
- 開始・終了
Correct answer: 判断(条件分岐)
フローチャートの菱形は条件判断(分岐)を表し、Yes/No の二方向に分かれる。
Question 11: データベースのシャーディングの説明として正しいものはどれか。
- データを水平分割して複数の独立したデータベースノードに分散保存することでスケールアウトする技術 (Correct answer)
- データを列単位で分割して保存するカラム型DBの技術
- データを圧縮して保存容量を削減する技術
- データベースサーバーを垂直スケールアップ(高性能化)する技術
Correct answer: データを水平分割して複数の独立したデータベースノードに分散保存することでスケールアウトする技術
シャーディングはデータベースを水平スケールするためにデータ(行)を分割し複数のシャード(DBノード)に分散する技術。ユーザーIDのハッシュや地域等でシャードを分割する。
Question 12: PDCAサイクルの「C」が意味するものはどれか。
- 実行
- 評価・確認 (Correct answer)
- 改善
- 計画
Correct answer: 評価・確認
PDCAのCはCheck(評価・確認)であり、実行結果を計画と比較して評価する段階。
Question 13: データベースのトランザクション分離レベルで「ダーティリード」が防止されない分離レベルはどれか。
- READ UNCOMMITTED (Correct answer)
- READ COMMITTED
- SERIALIZABLE
- REPEATABLE READ
Correct answer: READ UNCOMMITTED
READ UNCOMMITTEDは最も低い分離レベルで、他トランザクションの未コミット(変更途中)データを読める「ダーティリード」が発生する。READ COMMITTED以上で防止される。
Question 14: OSのプロセス管理において「コンテキストスイッチ」の説明として正しいものはどれか。
- プロセスを強制終了する操作
- プロセスの優先度を変更する操作
- 実行中のプロセスを一時停止して別のプロセスに切り替える際にCPUの状態を保存・復元する処理 (Correct answer)
- メモリのゴミ収集(ガベージコレクション)を行う処理
Correct answer: 実行中のプロセスを一時停止して別のプロセスに切り替える際にCPUの状態を保存・復元する処理
コンテキストスイッチはマルチタスク環境でCPUを複数プロセスで共有するために、現在実行中プロセスのレジスタ等(コンテキスト)を保存し、次のプロセスのコンテキストを復元して切り替える処理。
Question 15: アウトソーシングのメリットとして最も適切なものはどれか。
- 長期的にコストが上昇するリスクがない
- すべての業務品質が自社管理より必ず向上する
- 情報セキュリティリスクが完全に排除される
- コア業務に経営資源を集中でき、専門業者のノウハウとスケールメリットを活用できる (Correct answer)
Correct answer: コア業務に経営資源を集中でき、専門業者のノウハウとスケールメリットを活用できる
アウトソーシングの主なメリットはコア業務への集中・変動コスト化・専門業者スキル活用・スピード感。一方でベンダー依存・セキュリティリスク・品質管理の難しさも伴う。
Question 16: コンパイラとインタプリタの違いについて正しい説明はどれか。
- コンパイラとインタプリタは同じ機能を持つ
- コンパイラはJava専用で、インタプリタはPython専用である
- コンパイラは一行ずつ翻訳・実行し、インタプリタはプログラム全体を翻訳してから実行する
- コンパイラはプログラム全体を機械語に変換してから実行し、インタプリタは一行ずつ解釈・実行する (Correct answer)
Correct answer: コンパイラはプログラム全体を機械語に変換してから実行し、インタプリタは一行ずつ解釈・実行する
コンパイラはソースコード全体を一度に機械語に変換し、インタプリタは1行ずつ解釈しながら実行する。
Question 17: 個人情報保護法における「要配慮個人情報」に含まれないものはどれか。
- 氏名と住所の組み合わせのみ (Correct answer)
- 人種
- 病歴
- 犯罪歴
Correct answer: 氏名と住所の組み合わせのみ
要配慮個人情報は病歴・犯罪歴・人種・信条・障害・性的指向等、不当な差別や偏見につながる恐れのある特別な配慮が必要な情報。氏名・住所のみの組み合わせは通常の個人情報。
Question 18: フリーミアムビジネスモデルの説明として正しいものはどれか。
- 全機能を無料で提供して広告収入のみで運営するモデル
- 最初は無料で後から高額な費用を請求するモデル
- 製品を無料で配布して消耗品で収益を上げるモデル
- 基本機能を無料で提供し上位機能を有料で提供するモデル (Correct answer)
Correct answer: 基本機能を無料で提供し上位機能を有料で提供するモデル
フリーミアムはFree+Premiumの造語で、基本機能を無料提供し、高度機能や容量追加を有料とする収益モデル(例:Spotify、Dropbox)。
Question 19: IPアドレス「192.168.0.1」はどのクラスに属するか。
- クラスA
- クラスD
- クラスB
- クラスC (Correct answer)
Correct answer: クラスC
クラスC(192.0.0.0〜223.255.255.255)は192.168.0.1が属するクラス。クラスA(1-126)・クラスB(128-191)・クラスC(192-223)と範囲で識別する。
Question 20: SREの説明として正しいものはどれか。
- ソフトウェアエンジニアリングの手法を適用してシステムの信頼性・可用性・運用効率を向上させる役割 (Correct answer)
- セキュリティインシデント対応専門チーム
- ソフトウェアの品質テストを専門に行うチーム
- システムの設計・開発のみを担当するエンジニア
Correct answer: ソフトウェアエンジニアリングの手法を適用してシステムの信頼性・可用性・運用効率を向上させる役割
SRE(Site Reliability Engineering)はGoogleが提唱し、ソフトウェアエンジニアリングの手法(自動化・コード管理等)でシステムの信頼性・スケーラビリティ・効率を高める。
Question 21: ガントチャートの説明として正しいものはどれか。
- プロジェクトのリスクを評価するマトリクス
- 作業間の依存関係をネットワークで表した図
- 各作業の開始・終了日程を横棒で表した進捗管理図 (Correct answer)
- プロジェクトコストの累積を示したグラフ
Correct answer: 各作業の開始・終了日程を横棒で表した進捗管理図
ガントチャートは縦軸に作業(タスク)、横軸に時間をとり、各作業の期間を横棒で表した日程管理ツール。進捗の可視化に広く使われる。
Question 22: 電子証明書の役割として正しいものはどれか。
- 公開鍵と所有者の対応を認証局(CA)が保証し、なりすましを防ぐ仕組み (Correct answer)
- パスワードの代わりに使用する生体認証技術
- ウイルスを検出するセキュリティ技術
- 電子メールの暗号化のみを行うツール
Correct answer: 公開鍵と所有者の対応を認証局(CA)が保証し、なりすましを防ぐ仕組み
電子証明書(デジタル証明書)は信頼できる認証局(CA)が公開鍵と所有者情報を結びつけて署名し、通信相手のなりすまし防止と通信の真正性を保証する。
Question 23: HTTPSとHTTPの違いとして正しいものはどれか。
- HTTPSはHTTPより通信速度が速い
- HTTPSは画像の転送にのみ使用される
- HTTPSはWebサーバーの認証機能がない
- HTTPSはSSL/TLSで通信を暗号化するため通信内容の盗聴・改ざんを防止できる (Correct answer)
Correct answer: HTTPSはSSL/TLSで通信を暗号化するため通信内容の盗聴・改ざんを防止できる
HTTPS(HTTP over SSL/TLS)はHTTPの通信をSSL/TLS暗号化で保護し、通信の盗聴・改ざん・なりすましを防止する。現在ほぼすべてのWebサイトで使用推奨。
Question 24: NDA(秘密保持契約)の目的として正しいものはどれか。
- 新規雇用時の給与条件を定める契約
- ビジネス上で交換した機密情報を第三者に開示しないことを相手方と合意する契約 (Correct answer)
- 業務委託の作業範囲を定める契約
- 製品の品質保証を定める契約
Correct answer: ビジネス上で交換した機密情報を第三者に開示しないことを相手方と合意する契約
NDA(Non-Disclosure Agreement)は機密情報・営業秘密の漏えいを防ぐため、情報開示を受けた側が第三者への開示・使用を禁じる契約。
Question 25: プログラムの基本構造として正しい組み合わせはどれか。
- 定義・宣言・実行
- 順次・分岐・繰り返し (Correct answer)
- コンパイル・リンク・実行
- 入力・処理・出力
Correct answer: 順次・分岐・繰り返し
プログラムの基本制御構造は「順次」「分岐(選択)」「繰り返し(反復)」の3つである。
Question 26: 知的財産高等裁判所の役割として正しいものはどれか。
- 消費者紛争の調停を行う機関
- 特許・商標・著作権等の知的財産に関する事件を専門的に扱う裁判所 (Correct answer)
- 刑事事件のみを扱う裁判所
- 行政不服申立てを審理する機関
Correct answer: 特許・商標・著作権等の知的財産に関する事件を専門的に扱う裁判所
知的財産高等裁判所(知財高裁)は特許・実用新案・意匠・商標・著作権等の知的財産事件を専門に扱う東京高等裁判所の特別支部。
Question 27: 公開鍵暗号方式の特徴として正しいものはどれか。
- 暗号化に使う公開鍵と復号に使う秘密鍵のペアを使い安全に鍵を配送できる (Correct answer)
- 送受信者が同じ鍵を共有する共通鍵方式より処理が速い
- 秘密鍵のみを使用して暗号化と復号の両方を行う
- 鍵の配送問題を解決するが暗号化の処理速度は共通鍵より遅い
Correct answer: 暗号化に使う公開鍵と復号に使う秘密鍵のペアを使い安全に鍵を配送できる
公開鍵暗号(RSA等)は公開鍵で暗号化・秘密鍵で復号する非対称方式。鍵配送問題を解決するが処理が重い。SSL/TLSでは鍵交換のみに使い、実際の暗号化は共通鍵を用いる。
Question 28: SQLインジェクション攻撃の説明として正しいものはどれか。
- OSの脆弱性を利用してシステムに侵入する攻撃
- Webフォームに悪意のあるSQL文を入力してデータベースを不正操作する攻撃 (Correct answer)
- 大量トラフィックでWebサーバーをダウンさせる攻撃
- 正規ユーザーになりすまして不正ログインする攻撃
Correct answer: Webフォームに悪意のあるSQL文を入力してデータベースを不正操作する攻撃
SQLインジェクションはWebアプリのSQL文生成部分に悪意ある入力(' OR '1'='1等)を埋め込み、データベースの不正閲覧・改ざん・削除を引き起こす攻撃。
Question 29: バランスト・スコアカード(BSC)が評価に用いる4つの視点のうち、従業員のスキル向上や組織の学習能力・改善能力を評価する視点はどれか。
- 顧客の視点
- 学習と成長の視点 (Correct answer)
- 業務プロセスの視点
- 財務の視点
Correct answer: 学習と成長の視点
バランスト・スコアカードの4つの視点は「財務」「顧客」「業務プロセス」「学習と成長」である。「学習と成長の視点」は、人材育成・スキル向上・組織能力の強化を評価し、他の3つの視点の基盤となる。
Question 30: データベースのロールバック(ROLLBACK)の説明として正しいものはどれか。
- トランザクションの変更を確定してデータベースに永続保存する操作
- トランザクション開始以降の変更をすべて取り消してデータベースを元の状態に戻す操作 (Correct answer)
- データベースのバックアップを復元する操作
- テーブルのデータを全件削除する操作
Correct answer: トランザクション開始以降の変更をすべて取り消してデータベースを元の状態に戻す操作
ROLLBACKはトランザクション中に障害・エラーが発生した場合、そのトランザクション開始以降の変更をすべて取り消してデータベースを整合性のある状態に戻す操作。COMMITの対概念。
Question 31: マイケル・ポーターが提唱する3つの基本競争戦略(Generic Strategies)に含まれないものはどれか。
- コストリーダーシップ戦略
- 差別化戦略
- 集中戦略
- アライアンス戦略 (Correct answer)
Correct answer: アライアンス戦略
ポーターの3つの基本競争戦略は、①コストリーダーシップ戦略、②差別化戦略、③集中戦略(コスト集中・差別化集中)である。アライアンス戦略は他社との提携を意味するものであり、ポーターの基本競争戦略には含まれない。
Question 32: ER図(エンティティ関係図)の説明として正しいものはどれか。
- データベースの概念設計においてエンティティ・属性・エンティティ間の関係(カーディナリティ)を図示する設計手法 (Correct answer)
- データベースのテーブル構造を物理的に示したもの
- データの流れ(フロー)を表すシステム設計図
- ユーザーの操作手順を示したフローチャート
Correct answer: データベースの概念設計においてエンティティ・属性・エンティティ間の関係(カーディナリティ)を図示する設計手法
ER図(Entity-Relationship Diagram)はデータモデリングの標準的な概念設計手法で、実体(エンティティ)・属性・1対多・多対多等の関係(リレーションシップ)を図示する。
Question 33: アンゾフの成長マトリクスにおいて「新市場×既存製品」の戦略はどれか。
- 市場浸透
- 市場開拓 (Correct answer)
- 多角化
- 製品開発
Correct answer: 市場開拓
アンゾフの成長マトリクスで既存製品を新市場に展開するのが市場開拓戦略。
Question 34: 個人情報保護法における「個人情報」の定義として正しいものはどれか。
- 氏名・住所・電話番号のみ
- すべての個人に関するデータ(死者含む)
- 生存する個人に関する情報で特定の個人を識別できるもの (Correct answer)
- 企業が収集したすべてのデータ
Correct answer: 生存する個人に関する情報で特定の個人を識別できるもの
個人情報保護法の個人情報は「生存する個人に関する情報であって、特定の個人を識別できるもの」と定義される。死者の情報は対象外。
Question 35: プライバシーバイデザインの説明として正しいものはどれか。
- システム・サービスの設計段階からプライバシー保護を組み込む考え方 (Correct answer)
- プライバシーポリシーを公開することだけを指す概念
- ユーザーにプライバシー管理を完全に委ねる仕組み
- 製品発売後にプライバシー設定を追加する方法
Correct answer: システム・サービスの設計段階からプライバシー保護を組み込む考え方
プライバシーバイデザイン(Privacy by Design)はサービス・システムの設計・開発の初期段階からプライバシー保護機能を組み込む原則。後付けでなく最初から。
Question 36: KPI(重要業績評価指標)の説明として正しいものはどれか。
- 新製品の市場調査手法
- 目標達成度を測定するための定量的な指標 (Correct answer)
- 従業員の給与を決定するための評価制度
- 企業の財務状況を示す会計基準
Correct answer: 目標達成度を測定するための定量的な指標
KPIはKey Performance Indicatorの略で、目標達成に向けた進捗を定量的に把握するための指標。
Question 37: 3C分析の3Cに含まれないものはどれか。
- 競合(Competitor)
- コスト(Cost) (Correct answer)
- 顧客(Customer)
- 自社(Company)
Correct answer: コスト(Cost)
3C分析はCustomer(顧客)・Competitor(競合)・Company(自社)の3要素で市場環境を分析するフレームワーク。コストは含まれない。
Question 38: M&A(合併・買収)の目的として最も適切なものはどれか。
- 事業の迅速な拡大や技術・市場の獲得 (Correct answer)
- 競合他社の倒産を促進させること
- 株主への配当を増やすこと
- 従業員の削減によるコスト圧縮
Correct answer: 事業の迅速な拡大や技術・市場の獲得
M&Aは合併・買収により、自社開発より迅速に事業拡大・技術獲得・市場参入を実現する手段。
Question 39: ゼロトラストセキュリティモデルの基本原則として正しいものはどれか。
- 信頼できるベンダーのシステムのみをゼロコストで利用する調達方針
- 社内ネットワーク内は信頼してファイアウォールで外部のみを防御する従来型モデル
- 社内ネットワークであっても常に検証(認証・認可)を行い一切を信頼しないアーキテクチャ (Correct answer)
- すべての通信を暗号化することだけを指すセキュリティ方針
Correct answer: 社内ネットワークであっても常に検証(認証・認可)を行い一切を信頼しないアーキテクチャ
ゼロトラストは「Never Trust, Always Verify(決して信頼せず常に検証する)」を原則とし、場所(内外)を問わず全アクセスを認証・認可・継続検証するセキュリティ設計思想。
Question 40: データウェアハウスとOLTPデータベースの違いとして正しいものはどれか。
- データウェアハウスはリアルタイム更新に特化している
- OLTPは読み取り専用の分析用データベースである
- 両者は全く同じ目的で使用される
- データウェアハウスは大量の過去データを分析・レポートに特化し、OLTPは業務トランザクションをリアルタイムに処理する (Correct answer)
Correct answer: データウェアハウスは大量の過去データを分析・レポートに特化し、OLTPは業務トランザクションをリアルタイムに処理する
OLTP(Online Transaction Processing)は業務の日々のトランザクション(受注・決済等)を低遅延でリアルタイム処理。DWH(データウェアハウス)は大量の過去データを蓄積・集計・分析するBIに最適化。
Question 41: アルゴリズムの計算量(時間計算量)においてO(n)の意味として正しいものはどれか。
- 処理時間はデータ数nの2乗に比例して増加する
- 処理時間はデータ数nに比例して増加する (Correct answer)
- 処理時間はデータ数nの対数に比例して増加する
- 処理時間はデータ数nに関係なく一定
Correct answer: 処理時間はデータ数nに比例して増加する
O(n)はデータ数nに対して処理時間が線形(比例)に増加することを示す時間計算量の表記である。
Question 42: イノベーションのジレンマが示す内容として正しいものはどれか。
- 新製品開発コストが年々増加する傾向
- 技術革新が雇用を減少させる現象
- 中小企業が大企業に勝てない理由を説明した理論
- 優良企業が既存顧客を重視するあまり破壊的イノベーションに対応できず競争力を失う現象 (Correct answer)
Correct answer: 優良企業が既存顧客を重視するあまり破壊的イノベーションに対応できず競争力を失う現象
クリステンセンが提唱したイノベーションのジレンマは、優良企業が既存顧客・技術を優先するため新興の破壊的技術に乗り遅れ衰退する逆説。
Question 43: デルファイ法の説明として正しいものはどれか。
- 専門家が匿名で複数回アンケートを繰り返し意見を収束させる見積り・予測手法 (Correct answer)
- プロジェクトチームが一堂に会して議論する手法
- プロジェクトの工数をファンクションポイントで計測する手法
- 過去の類似プロジェクトデータを基に工数を見積る手法
Correct answer: 専門家が匿名で複数回アンケートを繰り返し意見を収束させる見積り・予測手法
デルファイ法は専門家が匿名でアンケートに回答し、集計結果をフィードバックしながら繰り返すことで偏りを排除し合意形成・予測を行う手法。
Question 44: TCO(総所有コスト)に含まれるものとして最も適切なものはどれか。
- 導入費用・運用費用・保守費用などシステム全体にかかる総コスト (Correct answer)
- 製品の製造原価のみ
- 初期導入費用のみ
- 人件費のみ
Correct answer: 導入費用・運用費用・保守費用などシステム全体にかかる総コスト
TCOはTotal Cost of Ownershipの略で、システムの導入・運用・保守・廃棄まで含む全ライフサイクルコストの合計。
Question 45: GDPR(EU一般データ保護規則)の説明として正しいものはどれか。
- アメリカのデータ保護に関する連邦法
- 日本国内のみで適用される個人情報保護法
- EU市民の個人データを保護するEUの規制で、違反した場合に多額の制裁金が課される (Correct answer)
- クレジットカード情報のみを保護する業界標準
Correct answer: EU市民の個人データを保護するEUの規制で、違反した場合に多額の制裁金が課される
GDPRはEU全域で適用される個人データ保護の包括的規制で、EU域外企業にも適用され、違反時は最大2000万ユーロまたは年間売上高4%の制裁金。
Question 46: 次のうち、探索アルゴリズムとして正しいものはどれか。
- マージソート
- バブルソート
- クイックソート
- 二分探索法 (Correct answer)
Correct answer: 二分探索法
二分探索法はソート済みのデータから目的の値を効率よく探す探索アルゴリズムである。
Question 47: リレーショナルデータベースの「射影(Projection)」の説明として正しいものはどれか。
- テーブルから特定の列(属性)のみを取り出す操作(SELECT句での列指定) (Correct answer)
- テーブルから特定の行(タプル)のみを取り出す操作
- 2つのテーブルを結合する操作
- テーブルの行数を数える操作
Correct answer: テーブルから特定の列(属性)のみを取り出す操作(SELECT句での列指定)
関係代数の射影はテーブルから必要な列のみを抽出する操作でSQLのSELECT句での列指定に対応。行を絞り込む操作は選択(Selection)でWHERE句に対応。
Question 48: ステークホルダーとして正しい説明はどれか。
- 企業の経営層(役員・管理職)のみ
- 取引先(仕入先・販売先)のみ
- 企業活動に利害関係を持つすべての関係者(株主・従業員・顧客・地域社会等) (Correct answer)
- 企業の株式を保有する投資家のみ
Correct answer: 企業活動に利害関係を持つすべての関係者(株主・従業員・顧客・地域社会等)
ステークホルダーは「利害関係者」の総称で、株主・従業員・顧客・取引先・地域社会・行政など企業活動に関わるすべての主体を指す。
Question 49: アジャイル宣言の4つの価値観のうち正しいものはどれか。
- 契約交渉よりも包括的なドキュメントを
- 詳細な計画よりも変化への対応を
- プロセスやツールよりも個人と対話を (Correct answer)
- 網羅的なドキュメントよりも動くソフトウェアを
Correct answer: プロセスやツールよりも個人と対話を
アジャイル宣言の4価値:①個人と対話>プロセス・ツール②動くソフトウェア>包括的ドキュメント③顧客との協調>契約交渉④変化への対応>計画に従うこと。
Question 50: プロジェクトのスコープ管理における「スコープクリープ」とはどれか。
- プロジェクト進行中に承認なく作業範囲が拡大し続ける現象 (Correct answer)
- プロジェクトの期限が延長される現象
- プロジェクト予算が計画を超過する現象
- プロジェクトメンバーが増加し管理が困難になる現象
Correct answer: プロジェクト進行中に承認なく作業範囲が拡大し続ける現象
スコープクリープはプロジェクト中に正式な変更管理プロセスを経ずに作業範囲が少しずつ拡大し、コスト超過・遅延の原因となる現象。
Question 51: オブジェクト指向プログラミングにおける「カプセル化」の説明として正しいものはどれか。
- 抽象的なクラスを定義してインスタンス生成を禁止する仕組み
- 異なるクラスのオブジェクトが同じメッセージに異なる動作をする仕組み
- データとそのデータを操作するメソッドをひとつのオブジェクトにまとめて内部を隠蔽する (Correct answer)
- クラスを継承して新しいクラスを作る仕組み
Correct answer: データとそのデータを操作するメソッドをひとつのオブジェクトにまとめて内部を隠蔽する
カプセル化はデータ(属性)と操作(メソッド)をオブジェクト内にまとめ、外部から内部を直接操作できないようにする概念である。
Question 52: 変数に関する説明として正しいものはどれか。
- ハードディスクに直接書き込まれるデータ
- 複数のデータをまとめて扱う構造のみを指す
- 一度代入した値は変更できない
- プログラムでデータを一時的に保管するための名前付きの記憶領域 (Correct answer)
Correct answer: プログラムでデータを一時的に保管するための名前付きの記憶領域
変数はプログラム実行中にデータを一時的に格納するための名前付きのメモリ領域である。
Question 53: ROE(自己資本利益率)の説明として正しいものはどれか。
- 負債に対する利益の割合
- 株主が拠出した自己資本に対してどれだけの利益を生んだかを示す指標 (Correct answer)
- 売上高に対する利益の割合
- 総資産に対する利益の割合
Correct answer: 株主が拠出した自己資本に対してどれだけの利益を生んだかを示す指標
ROEはReturn on Equityの略で、当期純利益÷自己資本×100で計算し、株主視点の収益性を示す重要指標。
Question 54: ビュー(VIEW)の説明として正しいものはどれか。
- データを物理的に保存する実テーブルの別名
- テーブルの一部の列のみを保存するデータ構造
- テーブルのデータを別の場所にコピーしたテーブル
- 1つ以上のテーブルからSELECT文で定義された仮想的なテーブル (Correct answer)
Correct answer: 1つ以上のテーブルからSELECT文で定義された仮想的なテーブル
ビューはSELECT文の定義を持つ仮想テーブルで、物理的にデータを持たない。複雑なクエリの再利用・セキュリティ(列の隠蔽)・論理的なデータ独立性に活用される。
Question 55: コスト見積りの「ボトムアップ見積り」の特徴として正しいものはどれか。
- 類似プロジェクトのコストを参考にする粗い見積り手法
- WBSの最小作業単位ごとにコストを積み上げるため精度が高いが時間がかかる (Correct answer)
- 専門家の直感と経験に基づく迅速な見積り
- 統計モデルを使ってパラメータからコストを推定する方法
Correct answer: WBSの最小作業単位ごとにコストを積み上げるため精度が高いが時間がかかる
ボトムアップ見積りはWBSの最下位レベルの作業パッケージごとにコストを見積り積み上げる方法。時間はかかるが最も精度が高い。
Question 56: 3C分析の「3C」が表す正しい組合せはどれか。
- コスト(Cost)・競合(Competitor)・チャネル(Channel)
- 顧客(Customer)・コスト(Cost)・チャネル(Channel)
- 顧客(Customer)・企業文化(Culture)・競合(Competitor)
- 顧客(Customer)・競合(Competitor)・自社(Company) (Correct answer)
Correct answer: 顧客(Customer)・競合(Competitor)・自社(Company)
3C分析とは、事業環境を「顧客(Customer)」「競合(Competitor)」「自社(Company)」の3つの視点から整理し、自社の成功要因を明確にするフレームワークである。
Question 57: ITIL4で新たに強調された「バリューストリーム」の説明として正しいものはどれか。
- サプライヤーへの支払いフロー
- 財務諸表上の収益の流れ
- 顧客に価値を届けるための一連の活動と手順の流れ (Correct answer)
- IT資産の金銭的価値の流れ
Correct answer: 顧客に価値を届けるための一連の活動と手順の流れ
ITIL4のバリューストリームは、顧客・利害関係者に価値を提供するために組み合わされる一連の活動のステップ。SVC(サービスバリューチェーン)の概念と連動する。
Question 58: 労働基準法で定める法定労働時間として正しいものはどれか。
- 1日8時間・週48時間
- 1日10時間・週50時間
- 1日9時間・週45時間
- 1日8時間・週40時間 (Correct answer)
Correct answer: 1日8時間・週40時間
労働基準法第32条は法定労働時間を1日8時間・週40時間と定める。これを超える場合は36協定締結と割増賃金が必要。
Question 59: 変更管理における「緊急変更」の特徴として正しいものはどれか。
- すべての変更の中で最も長い審査期間が必要
- 通常の変更審査プロセスを短縮してERB(緊急変更審査委員会)が承認する (Correct answer)
- テスト不要で本番環境に直接適用できる変更
- 事前の計画なしに誰でも実施できる変更
Correct answer: 通常の変更審査プロセスを短縮してERB(緊急変更審査委員会)が承認する
緊急変更は深刻なインシデントへの対応等で通常プロセスを経る時間がないとき、ERB(Emergency Review Board)が短縮審査で承認し、可能な限り記録を残す。
Question 60: ベンチマーキングの説明として正しいものはどれか。
- 市場での自社の価格基準を設定すること
- 新製品のテスト販売を行うこと
- 優れた企業・製品・プロセスを参考に自社改善の目標を設定する手法 (Correct answer)
- 財務諸表の数値を業界平均と比較すること
Correct answer: 優れた企業・製品・プロセスを参考に自社改善の目標を設定する手法
ベンチマーキングとは最優秀事例(ベストプラクティス)を持つ他社と比較し、自社改善の目標・手法を学ぶ経営手法。
Question 61: リーガルテックの説明として正しいものはどれか。
- 法律業務や法的手続にIT・AIを活用して効率化・高度化を図る取り組み (Correct answer)
- 企業のコンプライアンス研修プログラム
- 裁判所のオンライン手続システムのみ
- 弁護士資格取得のためのeラーニング
Correct answer: 法律業務や法的手続にIT・AIを活用して効率化・高度化を図る取り組み
リーガルテック(Legal Tech)は法律・法務領域にテクノロジーを活用し、契約書レビュー・法的調査・訴訟予測等を効率化・自動化する分野。
Question 62: 市場成長率が高く市場占有率も高い製品をPPMで何と呼ぶか。
- スター (Correct answer)
- 負け犬
- 金のなる木
- 問題児
Correct answer: スター
PPM(プロダクト・ポートフォリオ・マネジメント)で市場成長率・占有率ともに高い製品はスター(Star)と呼ぶ。
Question 63: マルチキャストの説明として正しいものはどれか。
- 特定のグループに属する複数の端末に同時に送信する通信方式 (Correct answer)
- P2P通信で直接やり取りする方式
- ネットワーク上のすべての端末に送信するブロードキャスト
- 1つの送信元から1つの宛先に送信するユニキャスト
Correct answer: 特定のグループに属する複数の端末に同時に送信する通信方式
マルチキャストは特定のマルチキャストグループに参加した複数の端末に対して、1回の送信でデータを届ける通信方式。ストリーミング配信等に使用。
Question 64: 可用性(Availability)の計算式として正しいものはどれか。
- 稼働時間÷計画稼働時間×100
- 稼働時間÷(稼働時間+停止時間)×100 (Correct answer)
- 停止時間÷(稼働時間+停止時間)×100
- 稼働時間×365÷停止時間
Correct answer: 稼働時間÷(稼働時間+停止時間)×100
可用性(稼働率)=稼働時間÷(稼働時間+停止時間)×100。例えば稼働8時間・停止2時間なら可用性80%。SLAで99.9%等と規定される。
Question 65: パレート図の説明として正しいものはどれか。
- プロセスの流れを視覚的に表したフロー図
- 品質特性と要因の関係を魚の骨状に表した図
- 複数の品質特性間の相関関係を示した散布図
- 棒グラフと折れ線グラフを組み合わせ、問題の原因を頻度順に並べて累積割合を示す図 (Correct answer)
Correct answer: 棒グラフと折れ線グラフを組み合わせ、問題の原因を頻度順に並べて累積割合を示す図
パレート図は問題の原因や不良種別を頻度の高い順に並べた棒グラフと累積割合の折れ線グラフを組み合わせ、重点管理対象(上位20%)を特定するQCツール。
Question 66: プロジェクト憲章(Project Charter)に含まれる内容として正しいものはどれか。
- 詳細な作業スケジュールと担当者
- 全作業タスクの詳細な手順書
- プロジェクトの目的・スコープ・主要マイルストーン・予算概算・PMの権限 (Correct answer)
- プロジェクト完了後の評価レポート
Correct answer: プロジェクトの目的・スコープ・主要マイルストーン・予算概算・PMの権限
プロジェクト憲章はプロジェクトを正式に認可する文書で、目的・スコープ・マイルストーン・予算・PMの権限・ステークホルダー等の概要を含む。
Question 67: DevOpsの説明として正しいものはどれか。
- 開発(Dev)と運用(Ops)が連携・協働して迅速かつ安定したシステム開発・リリースを実現する文化・手法 (Correct answer)
- データベース専門チームと開発チームの協働モデル
- 開発チームが運用チームの業務を完全に代替する仕組み
- ウォーターフォール開発を改良した手法
Correct answer: 開発(Dev)と運用(Ops)が連携・協働して迅速かつ安定したシステム開発・リリースを実現する文化・手法
DevOpsは開発(Development)と運用(Operations)のサイロを壊し、CI/CDパイプライン・自動化・フィードバックループにより高頻度で安定したリリースを実現する文化・手法。
Question 68: 意匠権の保護対象として正しいものはどれか。
- 企業のロゴマーク・商標
- 物品・建築物・画像の外観デザイン (Correct answer)
- 文章・プログラム等の著作物
- 製品の機能・技術的アイデア
Correct answer: 物品・建築物・画像の外観デザイン
意匠権は物品・建築物・画像の視覚的な美的外観(デザイン)を保護する権利。機能でなくデザインの保護が目的。
Question 69: セグメンテーションの説明として正しいものはどれか。
- 競合他社との差別化ポイントを明確にすること
- 自社製品の販売価格を設定すること
- 新製品の広告戦略を立案すること
- 市場を同質なニーズを持つグループに分割すること (Correct answer)
Correct answer: 市場を同質なニーズを持つグループに分割すること
市場セグメンテーションは地理・人口統計・心理・行動などの基準で市場を同質グループに細分化し、ターゲット設定の基礎とする手法。
Question 70: SNMPの説明として正しいものはどれか。
- Webページを暗号化するプロトコル
- ネットワーク機器(ルーター・スイッチ等)の監視・管理に使用されるプロトコル (Correct answer)
- メールを送信するためのプロトコル
- ファイル転送を行うプロトコル
Correct answer: ネットワーク機器(ルーター・スイッチ等)の監視・管理に使用されるプロトコル
SNMP(Simple Network Management Protocol)はネットワーク機器の状態取得・設定変更・障害通知(Trap)に使用される標準管理プロトコル。NMS(ネットワーク管理システム)で広く利用。
Question 71: クラウドコンピューティングの「オンデマンドセルフサービス」の特徴として正しいものはどれか。
- 定期契約のみで利用可能なサービス形態
- 利用者が必要に応じてサービスプロバイダとのやり取りなしにリソースを自動的に調達できる (Correct answer)
- クラウド事業者が手動でリソースを割り当てる
- データセンターに物理的に訪問してリソースを調達する
Correct answer: 利用者が必要に応じてサービスプロバイダとのやり取りなしにリソースを自動的に調達できる
NISTが定義するクラウドの5特性の一つ「オンデマンドセルフサービス」は、サービスプロバイダの人的介在なしに利用者が自動的にリソース(サーバー・ストレージ等)を取得・変更できる特性。
Question 72: コミュニケーション経路数の計算式(n人のプロジェクトチーム)として正しいものはどれか。
- n×(n+1)÷2
- n×(n-1)÷2 (Correct answer)
- n×n
- n÷2
Correct answer: n×(n-1)÷2
n人のチームのコミュニケーション経路数はn×(n-1)÷2で算出。10人なら45経路となり、人数増加で急増するため大規模チームのコミュニケーション管理が重要。
Question 73: SIEM(セキュリティ情報・イベント管理)の説明として正しいものはどれか。
- エンドポイントのウイルス対策を管理するツール
- 個々のファイアウォールのみを管理するツール
- パスワードポリシーを一元管理するシステム
- 複数のセキュリティ機器・ログを一元収集・分析して脅威をリアルタイムに検知する (Correct answer)
Correct answer: 複数のセキュリティ機器・ログを一元収集・分析して脅威をリアルタイムに検知する
SIEM(Security Information and Event Management)はファイアウォール・IDS・サーバー等の多様なログを一元収集し、相関分析でリアルタイムに脅威を検知・アラートするセキュリティ基盤。
Question 74: 情報セキュリティの三大要素(CIA)のうち「可用性(Availability)」の説明として正しいものはどれか。
- 情報が正確で改ざんされていないこと
- 情報が権限のない者に開示されないこと
- 許可された利用者が必要なときに情報・システムにアクセスできること (Correct answer)
- 情報の作成者を証明できること
Correct answer: 許可された利用者が必要なときに情報・システムにアクセスできること
CIAの可用性(Availability)は権限ある利用者が必要なときに情報・システムを利用できる状態を保つこと。DDoS攻撃や障害による停止はこれを脅かす。
Question 75: ソーシャルエンジニアリングの説明として正しいものはどれか。
- ネットワークに接続して不正アクセスする手法
- SNSのアカウントをハッキングする技術的攻撃
- 技術的手段ではなく人間の心理・行動を巧みに操作して機密情報を入手する攻撃手法 (Correct answer)
- OSの脆弱性を突くサイバー攻撃手法
Correct answer: 技術的手段ではなく人間の心理・行動を巧みに操作して機密情報を入手する攻撃手法
ソーシャルエンジニアリングは電話・メール・なりすまし等で人間の信頼・好奇心・恐怖等の心理を利用してパスワードや機密情報を引き出す非技術的な攻撃手法。
Question 76: ファイブフォース分析における5つの力に含まれないものはどれか。
- 買い手の交渉力
- 株主の影響力 (Correct answer)
- 代替品の脅威
- 新規参入者の脅威
Correct answer: 株主の影響力
ポーターのファイブフォース分析の5つの力は、既存競合・新規参入・代替品・売り手交渉力・買い手交渉力であり、株主は含まれない。
Question 77: 三点見積りで「最可能値」「楽観値」「悲観値」から期待値を算出する際の重みとして正しいものはどれか(PERT法)。
- 最可能値×2+楽観値×2+悲観値×2を6で割る
- 最可能値×3+楽観値×2+悲観値×1を6で割る
- 最可能値×4+楽観値×1+悲観値×1を6で割る (Correct answer)
- 最可能値×1+楽観値×1+悲観値×1を3で割る
Correct answer: 最可能値×4+楽観値×1+悲観値×1を6で割る
PERT法の期待値=(悲観値+4×最可能値+楽観値)÷6。最可能値に最大の重み(4)をかけてベータ分布近似で期待値を算出する。
Question 78: 内部統制の4つの目的に含まれないものはどれか。
- 株価の最大化 (Correct answer)
- 法令等の遵守
- 業務の有効性と効率性
- 財務報告の信頼性
Correct answer: 株価の最大化
内部統制の目的は①業務の有効性・効率性②財務報告の信頼性③法令等の遵守④資産の保全の4つ。株価最大化は含まれない。
Question 79: 電子署名法において電子署名が効力を持つ条件として正しいものはどれか。
- 認定機関への事前登録が必須
- 政府機関が発行した証明書の添付
- 紙の書類と同一の文書が存在すること
- 本人による作成であることを示し改ざんを検出できる電磁的記録への措置 (Correct answer)
Correct answer: 本人による作成であることを示し改ざんを検出できる電磁的記録への措置
電子署名法は電子文書に対して本人性(作成者確認)と非改ざん性を満たす電子署名を、書面の署名・押印と同等の効力があると認める。
Question 80: CRM(顧客関係管理)の主な目的はどれか。
- 顧客との長期的な関係を構築し顧客満足度・収益を向上させること (Correct answer)
- 新入社員の研修プログラムを管理すること
- 競合他社の価格情報を収集すること
- 社内の在庫管理を効率化すること
Correct answer: 顧客との長期的な関係を構築し顧客満足度・収益を向上させること
CRMはCustomer Relationship Managementの略で、顧客情報を一元管理して関係を深め、顧客満足と収益向上を図る仕組み。
Question 81: OSSライセンスのうち「コピーレフト」の特徴を持つものはどれか。
- Apache License
- MIT License
- GPL(GNU General Public License) (Correct answer)
- BSD License
Correct answer: GPL(GNU General Public License)
GPLはコピーレフト条項を持ち、GPLソフトウェアを利用・改変した派生物は同じGPLで公開しなければならない。MIT・BSD・Apacheは制限が少ない。
Question 82: SQLの「GROUP BY」句と「HAVING」句の組み合わせの説明として正しいものはどれか。
- HAVINGはWHEREと全く同じ役割でどちらでも使える
- GROUP BYなしにHAVINGを使用できる
- GROUP BYで並べ替え順を指定し、HAVINGで行を絞り込む
- GROUP BYで行をグループ化し、HAVINGでグループに対する集計条件を指定する (Correct answer)
Correct answer: GROUP BYで行をグループ化し、HAVINGでグループに対する集計条件を指定する
GROUP BYで指定列の値ごとに行をグループ化し、COUNT・SUM等の集計関数を適用。HAVINGはグループ化後の集計結果に対して条件を絞り込む(WHEREは集計前の絞り込み)。
Question 83: クロスサイトスクリプティング(XSS)の説明として正しいものはどれか。
- Webサーバー自体に直接不正アクセスする攻撃
- SQLを使ってデータベースを操作する攻撃
- 通信を傍受して認証情報を盗む攻撃
- 悪意あるスクリプトをWebサイトに埋め込み、閲覧した利用者のブラウザ上で実行させる攻撃 (Correct answer)
Correct answer: 悪意あるスクリプトをWebサイトに埋め込み、閲覧した利用者のブラウザ上で実行させる攻撃
XSS(Cross-Site Scripting)は脆弱なWebサイトに悪意あるJavaScriptを埋め込み、ユーザーのCookieセッション盗取・フィッシングページ表示等を実行させる攻撃。
Question 84: アンゾフの成長マトリクスにおいて、既存製品を新しい市場(顧客層や地域)に販売する戦略はどれか。
- 多角化戦略
- 製品開発戦略
- 市場浸透戦略
- 市場開発戦略 (Correct answer)
Correct answer: 市場開発戦略
アンゾフの成長マトリクスでは「製品(既存・新規)」と「市場(既存・新規)」の組み合わせで4つの戦略を示す。既存製品×新市場は「市場開発戦略」であり、新しい顧客層や海外市場への展開がこれにあたる。
Question 85: コアコンピタンスの説明として最も適切なものはどれか。
- 新製品開発のための研究開発投資
- 競合他社が容易に模倣できない自社の中核的な強み (Correct answer)
- 市場での売上シェアを高める戦略
- コスト削減を最優先にした経営方針
Correct answer: 競合他社が容易に模倣できない自社の中核的な強み
コアコンピタンスとは、他社が簡単には真似できない自社固有の技術・能力・強みのこと。
Question 86: リスク対応戦略の「回避(Avoid)」の説明として正しいものはどれか。
- リスクの発生原因を取り除くことでリスク自体をなくす戦略 (Correct answer)
- リスクの発生確率や影響を低減させる戦略
- リスクの影響を第三者(保険等)に転嫁する戦略
- リスクを受け入れて発生時の対応策を準備する戦略
Correct answer: リスクの発生原因を取り除くことでリスク自体をなくす戦略
リスク回避はリスクを引き起こす活動・プロジェクト計画の変更によってリスク自体を除去する戦略。
Question 87: クーリングオフ制度について正しい説明はどれか。
- 事業者間の取引に適用される制度
- 通信販売のすべての商品に適用される制度
- 期間の定めなく契約を解除できる制度
- 訪問販売等で締結した契約を一定期間内であれば無条件に解除できる制度 (Correct answer)
Correct answer: 訪問販売等で締結した契約を一定期間内であれば無条件に解除できる制度
クーリングオフは特定商取引法が定め、訪問販売・電話勧誘販売等で締結した契約を8日以内(一部20日以内)に書面または電磁的方法で解除できる制度。
Question 88: PPM(プロダクト・ポートフォリオ・マネジメント)で「負け犬」と分類される事業の特徴はどれか。
- 市場成長率は低いが市場占有率が高い事業
- 市場成長率が高く、市場占有率も高い事業
- 市場成長率が低く、市場占有率も低い事業 (Correct answer)
- 市場成長率は高いが市場占有率が低い事業
Correct answer: 市場成長率が低く、市場占有率も低い事業
PPMの「負け犬」は市場成長率・市場占有率ともに低く、将来性も収益性も低い事業。撤退を検討する対象。
Question 89: 情報セキ���リティの「否認防止(Non-repudiation)」の説明として正しいものはどれか。
- 情報が改ざんされていないことを保証する機能
- 権限ある利用者が情報にアクセスできることを保証する機能
- 送信者が後からメッセージの送信を否定できないよう証明する機能(デジタル署名で実現) (Correct answer)
- 情報への不正アクセスを防止する機能
Correct answer: 送信者が後からメッセージの送信を否定できないよう証明する機能(デジタル署名で実現)
否認防止はデジタル署名・ログ・タイムスタンプ等により「私はやっていない」という後からの否定を証明により防ぐセキュリティ特性。電子取引の法的有効性に重要。
Question 90: 2進数「1010」を10進数に変換した値はどれか。
- 14
- 12
- 8
- 10 (Correct answer)
Correct answer: 10
2進数1010を10進数に変換:1×2³+0×2²+1×2¹+0×2⁰=8+0+2+0=10。
Question 91: プロジェクト終結で実施すべき活動として最も重要なものはどれか。
- 教訓(Lessons Learned)の文書化と組織の知識ベースへの格納 (Correct answer)
- チームの解散パーティーの開催
- 次のプロジェクトの計画開始
- クライアントへの最終請求書の発行
Correct answer: 教訓(Lessons Learned)の文書化と組織の知識ベースへの格納
プロジェクト終結では成功・失敗の教訓(Lessons Learned)を文書化して組織資産として保存し、将来のプロジェクト改善に活かすことが最重要。
Question 92: ディープフェイクのサイバーセキュリティ上のリスクとして最も適切なものはどれか。
- AIがパスワードを自動破解するリスク
- AIが生成したリアルな偽動画・音声でなりすまし・詐欺・フェイクニュースに悪用されるリスク (Correct answer)
- AIが自動でハッキングを行うリスク
- 機械学習モデルが機密データを外部に送信するリスク
Correct answer: AIが生成したリアルな偽動画・音声でなりすまし・詐欺・フェイクニュースに悪用されるリスク
ディープフェイクはGANを用いてリアルな偽動画・音声を生成する技術で、CEO詐欺(ビジネスメール詐欺)・政治的フェイクニュース・個人への名誉毀損等に悪用される。
Question 93: リーン開発の「ムダの排除」において7つのムダに含まれないものはどれか。
- 作りすぎ
- 運搬
- 手待ち
- 高品質な製品の製造 (Correct answer)
Correct answer: 高品質な製品の製造
リーン7つのムダ:作りすぎ・手待ち・運搬・過剰加工・在庫・動作・不良品。高品質な製品製造はムダではなく目標。
Question 94: ITサービスのコスト計算で「TCO(総所有コスト)」に含まれないものはどれか。
- 自社サーバーの減価償却費
- ITスタッフの人件費
- 競合他社のサーバーの減価償却費 (Correct answer)
- 電力・冷却コスト
Correct answer: 競合他社のサーバーの減価償却費
TCOは自社が所有・運用するシステムの全コスト(ハード・ソフト・人件費・電力・保守・研修等)の合計。競合他社のコストは自社TCOに含まれない。
Question 95: マイケル・ポーターが提唱した3つの基本競争戦略のうち、業界全体を対象として競合他社よりも低いコストで製品・サービスを提供することで競争優位を確立する戦略はどれか。
- 差別化戦略
- コストリーダーシップ戦略 (Correct answer)
- 集中戦略
- 多角化戦略
Correct answer: コストリーダーシップ戦略
ポーターの3つの基本競争戦略は「コストリーダーシップ戦略」「差別化戦略」「集中戦略」である。コストリーダーシップ戦略は業界全体を対象に低コスト化で競合に打ち勝つ戦略であり、大量生産・規模の経済が有効な手段となる。
Question 96: サービス残業(不払い残業)が問題となる根拠となる法律はどれか。
- 商法
- 会社法
- 民法
- 労働基準法 (Correct answer)
Correct answer: 労働基準法
労働基準法は割増賃金支払義務(法定時間外は25%以上、深夜は25%以上の割増)を定めており、未払いはこの違反となる。
Question 97: IPv4アドレスのビット数として正しいものはどれか。
- 128ビット
- 32ビット (Correct answer)
- 64ビット
- 16ビット
Correct answer: 32ビット
IPv4アドレスは32ビット(4オクテット)で表現され、約43億個のアドレスが存在する。IPv6は128ビット。
Question 98: コンフィギュレーション管理(構成管理)の目的として正しいものはどれか。
- プロジェクト予算の執行を管理する
- 成果物の構成要素を識別・管理し変更履歴を追跡することで整合性を保つ (Correct answer)
- リスクの発生確率を継続的にモニタリングする
- プロジェクトメンバーの作業割り当てを管理する
Correct answer: 成果物の構成要素を識別・管理し変更履歴を追跡することで整合性を保つ
構成管理は成果物(ドキュメント・ソフトウェア等)の識別・変更管理・ステータス記録・完全性検証を通じ、構成品目の整合性を維持する管理活動。
Question 99: プロジェクトのリスクマトリクスで「発生確率×影響度」が最も高いリスクの対応として適切なものはどれか。
- 定期的にモニタリングのみ行う
- 最優先で対応策を策定し担当者とスケジュールを明確にする (Correct answer)
- リスクを記録するだけで様子を見る
- 無視して他のリスクに集中する
Correct answer: 最優先で対応策を策定し担当者とスケジュールを明確にする
確率×影響度が高い(赤ゾーン)リスクは最優先対応が必要。具体的な回避・軽減・転嫁策を策定し、オーナーとスケジュールを明確にして管理する。
ITパスポート試験
ITパスポート試験は、ITを利活用するすべての社会人・学生を対象とした国家試験です。ストラテジ系・マネジメント系・テクノロジ系の3分野にわたるIT基礎知識を問います。
Exam Rules
- You can skip questions and return to them later
- Flag questions for review before submitting
- No feedback shown until you submit the entire exam
- Unanswered questions count as wrong — answer everything
- 10 pretest questions are mixed in and don't affect your score
- Timer auto-submits when time runs out
- Your progress is auto-saved every 30 seconds