第二種電気工事士 筆記試験 — Questions and Answers
Question 1: 圧着端子(リングスリーブ)の使い方について正しいものはどれか。
- 電線の延長専用に使う
- 複数の電線を機械的・電気的に接続するために圧着(かしめ)して使う (Correct answer)
- 電線の切断に使う
- 絶縁テープの代わりとして使う
Correct answer: 複数の電線を機械的・電気的に接続するために圧着(かしめ)して使う
リングスリーブは複数の電線を束ね、専用の圧着工具でかしめることで電線同士を機械的・電気的に接続する管状の金属部品だ。
Question 2: 電気工事中に発生した感電事故の処置として最初にすべきことはどれか。
- 感電者をそのままにして直ちに救急車を呼ぶだけにする
- まず電源を切り(スイッチオフ)、または絶縁物で感電者を電源から離してから救助する (Correct answer)
- 水をかけて冷却する
- 感電者をすぐに両手で引き離す
Correct answer: まず電源を切り(スイッチオフ)、または絶縁物で感電者を電源から離してから救助する
感電者救助の最初の行動は電源遮断で、素手での引き離しは救助者も感電する危険がある。電源が切れない場合は絶縁物(ゴム手袋・乾いた木材等)を使って離す。
Question 3: 電気工事における「停電確認」の手順として正しいものはどれか。
- 検電器を使用して作業箇所の各電線が停電状態であることを確認する (Correct answer)
- 隣接する回路だけ確認すれば十分
- 工事責任者の口頭確認だけで作業できる
- 目視でスイッチがOFFになっていることを確認するだけでよい
Correct answer: 検電器を使用して作業箇所の各電線が停電状態であることを確認する
停電確認は検電器(活線確認器)を用いて実際に作業対象の電線・端子台すべてが停電状態であることを直接確認することが必要だ。
Question 4: 電気工事現場における「ロック・アウト/タグ・アウト(LOTO)」の手順の目的はどれか。
- 工事の進捗を管理するため
- 完成した回路の通電試験のため
- 電気材料の盗難を防ぐため
- 電源を施錠・標示して他の作業員が誤って通電しないようにし、作業者を感電から守るため (Correct answer)
Correct answer: 電源を施錠・標示して他の作業員が誤って通電しないようにし、作業者を感電から守るため
LOTO(ロックアウト・タグアウト)は電源開閉器に施錠(Lock Out)と警告タグ(Tag Out)を付け、第三者の誤操作による不意の通電を防止して作業者の安全を確保する手順だ。
Question 5: 電気工事現場で使う「保護帽(ヘルメット)」を着用が必要な場面はどれか。
- 夜間作業のみ
- 屋外工事のみ
- 落下物・飛来物の危険がある作業および高所作業など落下の危険がある場合 (Correct answer)
- 工事現場の事務所内作業のみ
Correct answer: 落下物・飛来物の危険がある作業および高所作業など落下の危険がある場合
保護帽(ヘルメット)は落下物・飛来物の危険がある場所や高所作業など墜落・転倒時の頭部保護が必要な場面で着用が義務付けられる。
Question 6: 電気工事現場における「作業前のKY(危険予知)活動」の目的はどれか。
- 作業員の体力測定のため
- 作業開始前に潜在する危険を洗い出して予防措置を確認し事故を防ぐため (Correct answer)
- 工程表を確認するため
- 作業の完了時間を短縮するため
Correct answer: 作業開始前に潜在する危険を洗い出して予防措置を確認し事故を防ぐため
KY(危険予知)活動は作業開始前に作業員全員で潜在危険を発見し、対策を共有することで事故・ケガを未然に防ぐ安全活動だ。
Question 7: 電動工具使用時の安全対策として正しいものはどれか。
- 使用前に点検し、刃物の取付状態・絶縁状態を確認、保護具着用のうえ使用する (Correct answer)
- 電動工具の接地(アース)は省略してよい
- 安全装置を取り外すと作業効率が上がるので推奨される
- 電動工具はメーカー問わず他人のものも自由に使える
Correct answer: 使用前に点検し、刃物の取付状態・絶縁状態を確認、保護具着用のうえ使用する
電動工具は使用前に点検(刃物の取付確認・絶縁状態確認)を行い、必要な保護具(ゴーグル・手袋等)を着用してから使用する。
Question 8: 金属製外箱をもつ電気機器で接地工事が省略できる条件として正しいものはどれか。
- 二重絶縁構造の機器 (Correct answer)
- 電源電圧が100Vの機器
- 単相3線式回路の機器
- 屋内に設置する機器
Correct answer: 二重絶縁構造の機器
二重絶縁構造(保護絶縁)の電気機器は、外箱が絶縁体で覆われているため接地工事を省略できる。
Question 9: 技能試験で使う「VVF用ジョイントボックス(アウトレットボックス)」の主な役割はどれか。
- 電線のラベルを貼るための場所
- 電線の引き込み口としてのみ使う
- 電流を測定するための箱
- 電線の接続部を収納して保護し、接続の安全性と保守性を確保する (Correct answer)
Correct answer: 電線の接続部を収納して保護し、接続の安全性と保守性を確保する
アウトレットボックスは電線の接続点を内部に収納して物理的に保護し、将来の保守・点検を容易にするために設置する。
Question 10: 屋内配線工事において、電線管(PF管・CD管)内で電線を接続することは原則として。
- 推奨されている
- 1箇所のみ許可されている
- 禁止されている(管内接続禁止) (Correct answer)
- 電線管の種類によって異なる
Correct answer: 禁止されている(管内接続禁止)
電線管内部での電線の接続は原則禁止で、接続はジャンクションボックス等の中で行わなければならない。
Question 11: 変圧器(トランス)の巻き数比(一次:二次 = 2:1)のとき、電圧の比はどうなるか。
- 巻き数比と電圧の関係はない
- 二次電圧は一次電圧の2倍
- 一次・二次電圧は同じ
- 二次電圧は一次電圧の1/2倍 (Correct answer)
Correct answer: 二次電圧は一次電圧の1/2倍
変圧器では電圧比は巻き数比に比例し、一次:二次の巻き数が2:1なら、電圧比も2:1(二次電圧は一次の半分)になる。
Question 12: 配線図で電源スイッチが「連用スイッチ(コンセント付き)」の記号として正しいものはどれか。
- 円形に斜め線
- 四角形にW
- 三角形に×印
- 枠内に複数の器具を組み合わせた記号 (Correct answer)
Correct answer: 枠内に複数の器具を組み合わせた記号
連用スイッチはスイッチやコンセントなど複数の器具を1つのプレートに組み合わせたもので、配線図では枠内に各器具の記号を並べて表現する。
Question 13: 住宅の隠蔽配線(壁内配線)に最も適した電線・ケーブルの種類はどれか。
- IV電線(単線)のみ
- OW電線(屋外用絶縁電線)
- CV電線(架橋ポリエチレン絶縁ビニルシースケーブル)
- VVFケーブル(600Vビニル絶縁ビニルシースケーブル平形) (Correct answer)
Correct answer: VVFケーブル(600Vビニル絶縁ビニルシースケーブル平形)
VVFケーブルは可とう性があり施工しやすく、日本の一般住宅の隠蔽配線(壁・天井内)で最も広く使われているケーブルだ。
Question 14: 電路の絶縁抵抗値として、使用電圧が300V以下の場合の最低基準はいくらか。
- 0.1MΩ以上 (Correct answer)
- 0.2MΩ以上
- 2MΩ以上
- 1MΩ以上
Correct answer: 0.1MΩ以上
電技解釈第58条により、使用電圧が300V以下の低圧電路の絶縁抵抗は最低0.1MΩ以上必要である。
Question 15: 使用電圧300V以下の電気機器の金属製外箱に施す接地工事の種類として正しいものはどれか。
- D種接地工事 (Correct answer)
- B種接地工事
- A種接地工事
- C種接地工事
Correct answer: D種接地工事
使用電圧300V以下の低圧電気機器の金属製外箱にはD種接地工事を施すことが定められている。
Question 16: 接地抵抗計(アーステスター)を使って接地抵抗を正確に測定するには、補助接地棒は何本必要か。
- 1本のみ
- 2本(補助電極P・C用各1本) (Correct answer)
- 3本以上
- 補助接地棒は不要
Correct answer: 2本(補助電極P・C用各1本)
接地抵抗の3端子法では、被測定接地(E)に加え、電圧補助接地棒(P)と電流補助接地棒(C)の2本が必要だ。
Question 17: ブレーカー(配線用遮断器)の定格電流を選ぶ際の基本的な考え方はどれか。
- 負荷電流の50%以上の定格を選ぶ
- 常に最大定格(200A)を選ぶ
- 負荷電流以上で、かつ電線の許容電流以下のものを選ぶ (Correct answer)
- 電線の許容電流の2倍以上を選ぶ
Correct answer: 負荷電流以上で、かつ電線の許容電流以下のものを選ぶ
配線用遮断器は負荷電流以上で電線の許容電流以下の定格を選ぶ必要があり、電線を過電流から守る役割がある。
Question 18: 第二種電気工事士の試験問題で「分岐回路の保護協調」として問われる内容はどれか。
- 配電盤の外観チェック
- ブレーカーの定格電流と電線の許容電流の組み合わせが適切かどうかの確認 (Correct answer)
- 照明器具のデザイン選択
- 分岐回路の電線の色の選択
Correct answer: ブレーカーの定格電流と電線の許容電流の組み合わせが適切かどうかの確認
分岐回路では、電線の許容電流内にブレーカー(MCCB)の定格電流を設定し、電線が過電流から適切に保護されるように保護協調をとる必要がある。
Question 19: 三相3線式200V回路の配線図において、線間電圧と相電圧の関係(△結線の場合)はどれか。
- 線間電圧と相電圧は同じ (Correct answer)
- 線間電圧は相電圧の√3倍
- 相電圧は線間電圧の√3倍
- 線間電圧は相電圧の3倍
Correct answer: 線間電圧と相電圧は同じ
△(デルタ)結線では、線間電圧と相電圧が等しい(同じ値)。
Question 20: 夏季の屋外電気工事における「熱中症」対策として正しいものはどれか。
- 1日1回の水分補給で十分
- 熱中症は体力のある若い作業員には関係ない
- WBGT(暑さ指数)を確認し、こまめな水分・塩分補給、休憩、適切な服装で予防する (Correct answer)
- 冷たい飲み物を大量に一気飲みする
Correct answer: WBGT(暑さ指数)を確認し、こまめな水分・塩分補給、休憩、適切な服装で予防する
熱中症予防はWBGT(熱ストレス指標)に基づく作業管理、こまめな水分・塩分補給(15〜20分おき)、日陰での休憩、涼しい服装が基本対策だ。
Question 21: 電気工事作業中に感電を防ぐための基本的な対策はどれか。
- 誰かと話しながら作業することで注意を高める
- 作業を素早く行い通電時間を短くする
- 必ず停電確認・検電を行い、絶縁手袋・絶縁工具を使用する (Correct answer)
- 素手で作業することで感覚で電圧を確認する
Correct answer: 必ず停電確認・検電を行い、絶縁手袋・絶縁工具を使用する
感電事故防止の基本は停電確認→検電→絶縁手袋・絶縁工具の使用で、活線作業は原則として特別な認定を受けた者が行う。
Question 22: 電気工事用の「絶縁手袋」を使用する際の注意点はどれか。
- 使用前に膨らませて確認(ピンホール・亀裂のチェック)し、使用電圧に対応した等級のものを使う (Correct answer)
- 使用前の点検は省略してよい
- サイズは特に気にしなくてよい
- 普通のゴム手袋でも代用できる
Correct answer: 使用前に膨らませて確認(ピンホール・亀裂のチェック)し、使用電圧に対応した等級のものを使う
絶縁手袋は使用前に内部に空気を入れ(膨らませ)ピンホールや亀裂がないか確認し、作業する電圧に対応した等級(低圧用・高圧用等)のものを選ぶ。
Question 23: 接地(アース)工事のE種の接地抵抗値の上限はいくらか。
- 1000Ω以下
- 300Ω以下
- 10Ω以下 (Correct answer)
- 100Ω以下
Correct answer: 10Ω以下
D種接地工事(旧E種接地)の接地抵抗値は100Ω以下、ただし地絡遮断装置付きの場合は500Ω以下とされる。なお問題はE種(旧規格)で10Ω以下を指す。
Question 24: 高所(2m以上)での電気工事作業時に義務付けられている安全対策はどれか。
- 作業速度を上げて高所作業時間を短縮する
- ヘルメットのみの着用で十分
- 高所作業は原則禁止で地上から実施する
- 安全帯(ハーネス型)の着用、作業床・足場の設置または墜落防止措置 (Correct answer)
Correct answer: 安全帯(ハーネス型)の着用、作業床・足場の設置または墜落防止措置
高所(2m以上)の作業では労働安全衛生法により作業床の設置、安全帯(ハーネス型)の使用等の墜落防止措置が義務付けられている。
Question 25: ケーブル工事において、ケーブルを造営材に固定する際のステップル(クリップ)の最大間隔はいくらか。
- 2m以下 (Correct answer)
- 1m以下
- 0.5m以下
- 3m以下
Correct answer: 2m以下
ケーブル工事でケーブルを造営材の側面や下面に取り付ける場合、支持点の間隔は2m以下とされている。
Question 26: 電圧が100Vで一定の電源に、ある抵抗を接続したところ2Aの電流が流れた。この抵抗を、同じ電源に2つ並列に接続した場合、回路全体に流れる電流 [A] はいくらですか。
- 1
- 2
- 8
- 4 (Correct answer)
Correct answer: 4
まず、抵抗1つあたりの抵抗値を求めます。R = V / I = 100V / 2A = 50Ω です。次に、この50Ωの抵抗を2つ並列に接続した場合の合成抵抗 R' を求めます。並列接続の合成抵抗の公式 1/R' = 1/R1 + 1/R2 を使うと、1/R' = 1/50 + 1/50 = 2/50 となり、R' = 50/2 = 25Ω となります。最後に、回路全体の電流 I' を求めます。I' = V / R' = 100V / 25Ω = 4A となります。
Question 27: コンクリート埋め込み(直埋め)に適した電線管はどれか。
- 薄鋼電線管(C管)
- 硬質ポリ塩化ビニル管(VE管)またはCD管 (Correct answer)
- 厚鋼電線管(G管)
- フレキシブル金属管
Correct answer: 硬質ポリ塩化ビニル管(VE管)またはCD管
コンクリート直接埋め込みにはCD管(コンクリートに直接埋め込む用途専用)またはVE管(硬質ポリ塩化ビニル管)が使われ、金属管は腐食のリスクがある。
Question 28: 「アーク閃光(アークフラッシュ)」の危険性について正しい記述はどれか。
- アークフラッシュは分電盤外では発生しない
- 強烈な熱(6000℃超)と光、衝撃波を発生させ、火傷・失明・爆発的損傷を引き起こす危険がある (Correct answer)
- 低圧(100V)では発生しない
- アーク閃光は視覚的に美しいだけで危険はない
Correct answer: 強烈な熱(6000℃超)と光、衝撃波を発生させ、火傷・失明・爆発的損傷を引き起こす危険がある
アークフラッシュ(アーク放電による閃光)は6000℃以上の極高温と強烈な光・衝撃波を生じ、重大な熱傷・失明・爆発的損傷を引き起こす電気工事の重大危険の一つだ。
Question 29: 電気工事士が電気工事作業中に守るべき「絶縁工具の使用基準」として正しいものはどれか。
- 絶縁工具はコスト削減のため必要な時だけ使えばよい
- 絶縁工具の使用は推奨だが義務ではない
- 絶縁工具は見た目が同じなので普通の工具で代用できる
- 低圧活線作業(充電部に接近する作業)では必ず使用電圧に対応した絶縁工具を使用しなければならない (Correct answer)
Correct answer: 低圧活線作業(充電部に接近する作業)では必ず使用電圧に対応した絶縁工具を使用しなければならない
低圧活線作業では労働安全衛生規則等により、使用電圧に適した絶縁用保護具・工具(IEC/JIS規格適合品)の使用が義務付けられている。
Question 30: A種接地工事の接地抵抗値として正しいものはどれか。
- 50Ω以下
- 100Ω以下
- 150Ω以下
- 10Ω以下 (Correct answer)
Correct answer: 10Ω以下
A種接地工事の接地抵抗値は10Ω以下と定められており、高圧または特別高圧の電気機器に適用される。
第二種電気工事士 筆記試験
第二種電気工事士の筆記試験(学科試験)は、一般用電気工作物の工事に必要な電気の基礎理論、配線図の読み方、施工方法、法令などの知識を問う国家試験です。合格後に実技試験(技能試験)に合格することで資格が取得できます。
Exam Rules
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