衛生管理者 健康診断・産業医 4 — Questions and Answers
Question 1: 定期健康診断の検査項目のうち、医師が必要と認めた場合に省略できる項目として正しいものはどれか。
- 既往歴・業務歴の調査、自覚症状・他覚症状の有無の調査は省略不可。貧血検査・肝機能・血中脂質等は35歳未満で省略可能な場合がある (Correct answer)
- 全ての検査項目を省略できる
- 視力・聴力検査は省略できない
- 胸部X線写真は全例実施が必須で省略不可
Correct answer: 既往歴・業務歴の調査、自覚症状・他覚症状の有無の調査は省略不可。貧血検査・肝機能・血中脂質等は35歳未満で省略可能な場合がある
定期健康診断の必須項目と省略可能項目があります。問診(既往歴・自覚症状)等は省略不可ですが、血液検査・胸部X線等は年齢(35歳未満等)・医師の判断によって省略が認められる場合があります。
Question 2: 産業保健師の役割として適切でないものはどれか。
- 労働者の傷病に対する手術等の外科的治療を行うこと (Correct answer)
- 健康教育・健康相談の実施
- 健康診断の補助業務(データ整理・保健指導等)
- 職場巡視による衛生状態の確認
Correct answer: 労働者の傷病に対する手術等の外科的治療を行うこと
産業保健師は健康教育・健康相談・保健指導・健康診断補助・職場巡視等の保健活動を担いますが、外科的治療等の医療行為は行いません(医師(産業医)の役割)。
Question 3: 過重労働による健康障害防止対策として、「面接指導等の実施」以外に事業者がとるべき対策として正しいものはどれか。
- 時間外・休日労働の削減(労働時間の適正化)と産業医等による健康管理の強化 (Correct answer)
- 時間外労働の増加により業務を効率化する
- 面接指導のみで他の対策は不要
- 疲れを感じた労働者を解雇する
Correct answer: 時間外・休日労働の削減(労働時間の適正化)と産業医等による健康管理の強化
過重労働対策は面接指導だけでなく、①時間外・休日労働の削減(36協定の適切な管理・特別条項の制限)、②産業医・衛生委員会による健康管理強化、③労働者本人への教育・啓発等を組み合わせることが必要です。
Question 4: 労働者が自発的に受けた健康診断の結果を事業者に提出する制度(自発的健康診断制度)について正しいものはどれか。
- 深夜業に従事する労働者が自ら費用を負担して健康診断を受け、その結果を事業者に提出できる制度 (Correct answer)
- 全労働者が任意に受けた健康診断の費用を事業者が全て負担する制度
- 事業者が強制的に受けさせる健康診断
- 自発的健康診断の結果提出は義務である
Correct answer: 深夜業に従事する労働者が自ら費用を負担して健康診断を受け、その結果を事業者に提出できる制度
深夜業等に従事する労働者は、自ら費用を負担して(一部助成あり)健康診断を受け、その結果を事業者に提出することができます。事業者は提出を受けた場合、必要な就業上の措置を検討する義務があります。
Question 5: 職業性疾患の疫学研究において「相対リスク(RR)」が1.0より大きい場合の解釈として正しいものはどれか。
- 曝露群(業務に従事した群)の疾病発症率が非曝露群より高く、因果関係の可能性がある (Correct answer)
- 曝露群の疾病発症率が非曝露群より低い
- 曝露と疾病に関連がない
- 統計的に意味のない結果
Correct answer: 曝露群(業務に従事した群)の疾病発症率が非曝露群より高く、因果関係の可能性がある
相対リスク(RR)は曝露群の疾病発症率を非曝露群の発症率で割った値で、RR>1は曝露群の方が発症率が高い(曝露因子がリスクになる可能性)、RR=1は両群で差なし、RR<1は曝露群の方が発症率が低い(防護効果の可能性)を示します。
Question 6: 労働安全衛生法に基づく産業医の職務のうち、「勧告・指導・助言」の対象事項として正しいものはどれか。
- 健康障害を防止するための必要な措置(労働者の健康管理に関すること全般)について事業者に勧告・指導・助言できる (Correct answer)
- 賃金に関することのみ
- 生産計画に関すること全般
- 採用・解雇に関すること
Correct answer: 健康障害を防止するための必要な措置(労働者の健康管理に関すること全般)について事業者に勧告・指導・助言できる
産業医は「労働者の健康管理等」に関して事業者に勧告・指導・助言を行う権限があります。具体的には作業環境管理、作業管理、健康管理、衛生教育等の健康障害防止に必要な措置全般が対象です。
定期健康診断の検査項目のうち、医師が必要と認めた場合に省略できる項目として正しいものはどれか。