衛生管理者 労働生理 4 — Questions and Answers
Question 1: 体の水分バランスについて正しいものはどれか。
- 体重の約60%(成人男性)が水分であり、細胞内液と細胞外液に分布する (Correct answer)
- 体重の約30%が水分である
- 水分の大部分は細胞外液として存在する
- 1日の水分摂取量と排泄量は無関係
Correct answer: 体重の約60%(成人男性)が水分であり、細胞内液と細胞外液に分布する
成人男性の体内水分量は体重の約60%(女性は約55%、乳児は約70%)で、そのうち約2/3が細胞内液、約1/3が細胞外液(血液・リンパ液・組織液)です。
Question 2: 副腎皮質ホルモン(コルチゾール)の主な作用として正しいものはどれか。
- 糖新生の促進・抗炎症作用・免疫抑制作用 (Correct answer)
- 血糖値を直接下げる作用
- 副交感神経を刺激して心拍数を下げる作用
- カルシウムの腸管吸収を促進する作用
Correct answer: 糖新生の促進・抗炎症作用・免疫抑制作用
コルチゾール(糖質コルチコイド)の主な作用は糖新生促進(血糖上昇)、タンパク質異化促進、抗炎症作用、免疫抑制作用です。ストレス応答で分泌が増加し「ストレスホルモン」とも呼ばれます。
Question 3: 視覚の仕組みにおいて、暗所での視覚に関与する細胞として正しいものはどれか。
- 杆体細胞(桿体細胞) (Correct answer)
- 錐体細胞
- 色素細胞
- 水晶体細胞
Correct answer: 杆体細胞(桿体細胞)
網膜の視細胞には杆体細胞(桿体)と錐体細胞があります。杆体は暗所(夜間)視覚と光の明暗を感知し、錐体は明所での色覚と詳細な視覚を担います。ビタミンA不足で夜盲症が起こります。
Question 4: 聴覚の仕組みにおいて、音が内耳の蝸牛で電気信号に変換される際に重要な構造はどれか。
- コルチ器(ラセン器)の有毛細胞 (Correct answer)
- 鼓膜
- 耳小骨(ツチ骨・キヌタ骨・アブミ骨)
- 半規管
Correct answer: コルチ器(ラセン器)の有毛細胞
音波は鼓膜→耳小骨(振動増幅)→蝸牛内リンパの振動→コルチ器(ラセン器)の基底膜振動→有毛細胞の機械的刺激→電気信号(聴神経)→脳の順で伝わります。有毛細胞が音を神経信号に変換します。
Question 5: ヒトの皮膚の機能として正しいものはどれか。
- 体温調節・保護(外部刺激・感染)・感覚受容・ビタミンD合成を行う (Correct answer)
- 体温調節のみが主な機能
- 消化酵素を産生する
- 骨格を支持する
Correct answer: 体温調節・保護(外部刺激・感染)・感覚受容・ビタミンD合成を行う
皮膚は①体温調節(発汗・血管調節)、②外部刺激(物理的・化学的)からの保護、③感染防御(バリア機能)、④感覚受容(触覚・温覚・痛覚等)、⑤紫外線によるビタミンD₃合成など多くの機能を持ちます。
Question 6: 呼吸の化学的調節において、呼吸運動を最も強く促進する刺激はどれか。
- 血液中のCO₂濃度上昇(PaCO₂の上昇) (Correct answer)
- 血液中のO₂濃度低下(PaO₂の低下)
- 血液のpH上昇(アルカリ化)
- 体温の低下
Correct answer: 血液中のCO₂濃度上昇(PaCO₂の上昇)
呼吸運動の最も強い化学的調節因子は血液・脳脊髄液中のCO₂濃度(PaCO₂)の上昇です。CO₂増加→pH低下(酸性化)→延髄の呼吸中枢が刺激→換気量増加という経路で調節されます。
体の水分バランスについて正しいものはどれか。