簿記2級 キャッシュフロー計算書 4 — Questions and Answers
Question 1: 現金等価物への換算で「3ヶ月基準」の起算日として正しいものはどれか。
- 取得日(投資日)から3ヶ月以内 (Correct answer)
- 決算日から3ヶ月以内
- 発行日から3ヶ月以内
- 事業年度開始日から3ヶ月以内
Correct answer: 取得日(投資日)から3ヶ月以内
現金同等物の「3ヶ月基準」は取得日(投資した日)から3ヶ月以内に満期・償還が到来するもの。決算日から3ヶ月ではなく、投資した時点で既に短期性が確認できるものが対象。
Question 2: C/Sの「小切手発行・手形振出し」のタイミングでの現金認識として正しいものはどれか。
- 受取人が銀行に呈示して実際に決済された時点で現金流出と認識する(実務は振出時) (Correct answer)
- 小切手・手形の発行(振出)と同時に現金流出とする
- 手形は満期日に現金流出
- 小切手は振出から6ヶ月後
Correct answer: 受取人が銀行に呈示して実際に決済された時点で現金流出と認識する(実務は振出時)
理論的には手形の満期決済時・小切手の呈示決済時が資金移動だが、実務・会計基準では振出時点(または手形の場合は満期日)を資金移動とするのが一般的。細則は会計基準・企業の方針による。
Question 3: C/Sの分析指標「現金回収率(営業CF/売上高)」の意味として正しいものはどれか。
- 売上高のうち実際に現金として回収された割合を示す収益の質の指標 (Correct answer)
- 受取手形の回収率を示す
- 棚卸資産の現金化率を示す
- 設備投資効率を示す
Correct answer: 売上高のうち実際に現金として回収された割合を示す収益の質の指標
現金回収率(キャッシュ転換率)=営業CF÷売上高。売上高に対する現金創出力を示す。同一の利益率でも現金回収率が低い場合は売掛金回収遅れや在庫積み上がりがあり収益の質(Quality)が低い可能性がある。
Question 4: 間接法C/Sで「のれん償却費」の調整として正しいものはどれか。
- プラス調整する(現金支出を伴わない費用のため当期純利益に加算) (Correct answer)
- マイナス調整する
- 調整不要
- 投資活動CFに計上する
Correct answer: プラス調整する(現金支出を伴わない費用のため当期純利益に加算)
のれん償却費は減価償却費と同様に、現金の支出を伴わない費用(非現金費用)。当期純利益の計算時に差し引かれているが実際のキャッシュアウトはないため、間接法では営業活動CFの計算でプラス調整して戻す。
Question 5: C/Sの「投資活動CF」から「財務活動CF」に区分が変わる例として正しいものはどれか。
- 貸付金の回収(投資活動)と借入金の返済(財務活動)は別区分 (Correct answer)
- 貸付と借入は同じ財務活動CF
- 全ての金銭の貸借は投資活動CF
- 返済は財務、貸付は営業活動
Correct answer: 貸付金の回収(投資活動)と借入金の返済(財務活動)は別区分
C/Sの区分:他者への貸付・回収は投資活動CF(投資の実行・回収)。自社の借入・返済は財務活動CF(資金調達・返済)。両者は混同しやすいが、「貸す側か借りる側か」で区分が変わる。
Question 6: 現金及び現金同等物の期末残高の確認で「現金出納帳の残高と銀行残高証明書が一致しない」場合の調整として正しいものはどれか。
- 未取付小切手・未記帳取引などを確認してBank Reconciliation(銀行勘定調整表)で差異を解明する (Correct answer)
- 銀行残高を無条件に正しいとする
- 現金出納帳を修正しないでB/Sに計上する
- 差異は自動的に翌期に繰り越される
Correct answer: 未取付小切手・未記帳取引などを確認してBank Reconciliation(銀行勘定調整表)で差異を解明する
銀行勘定調整表(Bank Reconciliation)は帳簿残高と銀行残高証明書の差異原因(未取付小切手・未収入金・銀行手数料未記帳など)を特定・調整する内部統制の重要な手続き。監査でも必ずチェックされる。
現金等価物への換算で「3ヶ月基準」の起算日として正しいものはどれか。