簿記2級 本支店会計・税効果会計 4 — Questions and Answers
Question 1: 消費税の会計処理方法のうち「税込み方式」と「税抜き方式」の説明として正しいものはどれか。
- 税抜き方式は仮払消費税・仮受消費税を区分計上し決算時に相殺して納付額を計算する (Correct answer)
- 税込み方式の方が正確な収益・費用を把握できる
- 両方式で最終的な利益は常に異なる
- 税抜き方式は中小企業のみ使用できる
Correct answer: 税抜き方式は仮払消費税・仮受消費税を区分計上し決算時に相殺して納付額を計算する
税抜き方式は売上・仕入の際に消費税を仮受消費税・仮払消費税として別途計上し、決算時に相殺して納付額(または還付額)を確定させる。収益・費用が消費税抜きで計上されるため事業規模・採算性の把握に適す。
Question 2: 固定資産の圧縮記帳(国庫補助金受贈時)の目的として正しいものはどれか。
- 補助金による一時的な課税(益金算入)の影響を将来の減価償却費削減で繰り延べることで課税の平準化を図る (Correct answer)
- 固定資産の取得コストを削減する
- 国庫補助金の収益計上を永遠に回避する
- 固定資産の時価を帳簿に反映させる
Correct answer: 補助金による一時的な課税(益金算入)の影響を将来の減価償却費削減で繰り延べることで課税の平準化を図る
国庫補助金を受け取ると益金算入で課税されるが、同年に固定資産を取得した場合に圧縮記帳(取得原価の圧縮)を使えば、補助金相当額の課税を将来の減価償却費の減少(益金算入)として繰り延べられる。
Question 3: 欠損金(繰越損失)の繰越控除制度の説明として正しいものはどれか。
- 当期以前に発生した欠損金(税務上の損失)を翌期以降の課税所得から控除して法人税を軽減できる (Correct answer)
- 欠損金は翌期1年間のみ繰り越せる
- 欠損金の繰越しに期間制限はない(永久に控除できる)
- 欠損金は現金で還付を受けられる
Correct answer: 当期以前に発生した欠損金(税務上の損失)を翌期以降の課税所得から控除して法人税を軽減できる
法人税法上の欠損金の繰越期間は現行(2016年以降開始事業年度)10年(中小法人等は全額控除、大法人は当期課税所得の50%を上限)。繰延税金資産の計上には将来の課税所得での控除可能性の評価が必要。
Question 4: 支店設置の形態のうち「独立会計制度」の特徴として正しいものはどれか。
- 支店が独自の帳簿で記帳し本店と分離した財務諸表を作成してから合併する (Correct answer)
- 本店の帳簿に全ての取引を集中して記帳する
- 各支店が独立した法人として財務諸表を作成する
- 外国支店にのみ適用される
Correct answer: 支店が独自の帳簿で記帳し本店と分離した財務諸表を作成してから合併する
独立会計制度は支店が独自に帳簿を設けて記帳し、個別の財務諸表を作成する方式。本店・支店間の取引を本店勘定・支店勘定で管理し、決算時に合併財務諸表を作成する。本店集中会計制度は全取引を本店の帳簿に一元集中する方式。
Question 5: 税効果会計における「永久差異」の説明として正しいものはどれか。
- 会計と税務の差異が将来解消されないため繰延税金資産・負債を計上しない差異 (Correct answer)
- 翌期以降に必ず解消する差異
- 税務上の損金不算入で翌期には認められる差異
- 外国税額の取り扱いに関する差異
Correct answer: 会計と税務の差異が将来解消されないため繰延税金資産・負債を計上しない差異
永久差異は会計上の費用(収益)が税務上永久に損金(益金)に算入されない(またはされない)差異。交際費の損金不算入・受取配当金の益金不算入・住民税の損金不算入など。将来解消されないため税効果会計の対象外。
Question 6: 会計上の貸倒引当金(繰入限度超過額)と税務上の損金不算入の処理として正しいものはどれか(一時差異)。
- 損金不算入超過額に税率を掛けた繰延税金資産を計上して当期税金費用を調整する (Correct answer)
- 超過額を当期に特別損失計上する
- 超過額を翌期に繰り延べて費用計上する
- 税務処理に合わせて会計上も引当金を減額する
Correct answer: 損金不算入超過額に税率を掛けた繰延税金資産を計上して当期税金費用を調整する
貸倒引当金の繰入限度超過額は���期税務上損金不算入だが将来(実際に貸倒れ確定時)に損金算入される将来減算一時差異。超過額×法定実効税率=繰延税金資産を計上し法人税等調整額(貸方)として当期税金費用を減額する。
消費税の会計処理方法のうち「税込み方式」と「税抜き方式」の説明として正しいものはどれか。