簿記2級 損益計算書・貸借対照表 3 — Questions and Answers
Question 1: 財務諸表の「重要性の原則」の説明として正しいものはどれか。
- 金額的・質的に重要でない項目は厳密な会計処理を省略し簡便法での処理が認められる (Correct answer)
- 全ての取引は金額に関わらず厳密に処理する
- 重要な取引のみ記録し重要でない取引は記録しない
- 重要性の判断は税務当局が行う
Correct answer: 金額的・質的に重要でない項目は厳密な会計処理を省略し簡便法での処理が認められる
重要性の原則は財務情報の利用者の判断に影響しない程度の軽微な項目については、原則的な会計処理ではなく簡便的な処理を認める原則。例として少額の消耗品の即時費用処理、少額の前払費用の省略など。
Question 2: 財務諸表の「保守主義の原則」に基づく処理として正しいものはどれか。
- 将来の損失・費用は見込み段階で計上し、収益は確実に実現した時点で計上する (Correct answer)
- 利益を最大化するように処理する
- 損失も収益も同時期に計上する
- 保守主義は現在の会計基準では廃止されている
Correct answer: 将来の損失・費用は見込み段階で計上し、収益は確実に実現した時点で計上する
保守主義(安全性の原則)は財務の健全性を保つため、損失は見込みで早期計上(引当金・評価損)し、利益は確実に実現した場合のみ計上する考え方。過度な保守主義(秘密積立金など)は不適当。
Question 3: 有形固定資産の取得後の支出のうち「資本的支出」として処理すべきものはどれか。
- 資産の耐用年数延長や機能向上をもたらす改良・増強工事 (Correct answer)
- 原状維持のための修繕費用
- 定期的なメンテナンス費用
- 消耗部品の交換費用
Correct answer: 資産の耐用年数延長や機能向上をもたらす改良・増強工事
資本的支出は固定資産の取得原価に加算して資産化し減価償却する(例:エレベーター設置・フロア増築)。収益的支出は当期費用として処理(修繕費)。区別基準は耐用年数延長・機能向上の有無。
Question 4: 財務諸表の「比較可能性」を維持するための「継続性の原則」の内容として正しいものはどれか。
- 正当な理由なく会計方針・処理方法を変更してはならない (Correct answer)
- 毎期同じ金額を計上しなければならない
- 全ての企業が同一の会計方針を採用しなければならない
- 1年に1回以上の財務諸表作成が必要
Correct answer: 正当な理由なく会計方針・処理方法を変更してはならない
継続性の原則は一度採用した会計方針(減価償却方法・棚卸資産評価方法など)を正当な理由なく変更してはならないという原則。期間比較可能性を保つため。正当な理由があれば変更可能だが開示が必要。
Question 5: インタレスト・カバレッジ・レシオ(利息カバレッジレシオ)の計算式として正しいものはどれか。
- (営業利益+受取利息等)÷支払利息 (Correct answer)
- 純利益÷自己資本
- 総資産÷支払利息
- 営業利益÷売上高
Correct answer: (営業利益+受取利息等)÷支払利息
利息カバレッジレシオ=(営業利益+受取利息配当金)÷支払利息等。支払利息を何倍稼いでいるかを示す。1倍以下は利息すら稼げていない状態。高いほど金利負担への安全余裕が大きい。
Question 6: 「実質的優先性の原則(実質優先)」の説明として正しいものはどれか。
- 契約の法的形式よりも取引の経済的実態(実質)を重視して会計処理する (Correct answer)
- 法律的な形式に従って全ての会計処理を行う
- 最も保守的な処理方法を優先する
- 税務上の処理を会計処理の基準とする
Correct answer: 契約の法的形式よりも取引の経済的実態(実質)を重視して会計処理する
実質優先主義(Substance over Form)は法的形式より経済的実態で処理する原則。例えばファイナンスリースは法律上は賃貸借だが経済的に購入に近いため資産・負債計上する。IFRSが重視する基本概念の一つ。
財務諸表の「重要性の原則」の説明として正しいものはどれか。