簿記2級 財務諸表分析 2 — Questions and Answers
Question 1: 棚卸資産の評価方法のうち「先入先出法(FIFO)」のインフレ局面での特徴はどれか。
- 古い安い原価が先に費用化され売上原価が低くなり利益が高く計上される (Correct answer)
- 古い高い原価が先に費用化され利益が低く計上される
- インフレ局面でも利益への影響はない
- 在庫評価額が低くなる傾向がある
Correct answer: 古い安い原価が先に費用化され売上原価が低くなり利益が高く計上される
インフレ局面では古いものの原価が安い。FIFOは古い原価から順に費用化するため売上原価が低くなり、期末在庫は新しい高い原価で評価され、利益が高く計上される。逆に後入先出法(LIFO)は日本基準では廃止されている。
Question 2: 流動比率200%の企業の財務状況の説明として正しいものはどれか。
- 流動資産が流動負債の2倍あり短期的な支払能力は良好 (Correct answer)
- 負債の2倍の資産がある
- 売上高が自己資本の2倍
- 流動負債が流動資産の2倍
Correct answer: 流動資産が流動負債の2倍あり短期的な支払能力は良好
流動比率=流動資産÷流動負債×100%。200%は流動資産が流動負債の2倍あることを示す。一般的に200%以上が安全とされる(ただし業種により異なる)。100%未満は流動負債を流動資産で賄えない状態。
Question 3: 損益計算書の「製造原価(売上原価)」と「販管費(販売費及び一般管理費)」の区分の意義はどれか。
- 製品製造に要したコストと営業活動・管理活動のコストを分けて収益性を分析できる (Correct answer)
- 税務上の損金算入限度額の計算のため
- 製造業と非製造業を区別するため
- 固定費と変動費を区別するため
Correct answer: 製品製造に要したコストと営業活動・管理活動のコストを分けて収益性を分析できる
売上原価(製造原価)と販管費を分けることで売上総利益(粗利)と営業利益を計算でき、製造効率と販売・管理効率を分けて分析できる。売上総利益率と営業利益率のギャップが販管費の効率性を示す。
Question 4: 純資産の部の「その他有価証券評価差額金」はどこに分類されるか。
- その他の包括利益累計額(評価・換算差額等) (Correct answer)
- 利益剰余金
- 資本金
- 資本準備金
Correct answer: その他の包括利益累計額(評価・換算差額等)
その他有価証券評価差額金は純資産の部のうち「評価・換算差額等(その他の包括利益累計額)」に分類される。資本金・資本剰余金・利益剰余金とは区分された純資産項目。税効果を控除した後の金額を計上する。
Question 5: 損益計算書の「営業外費用」に分類されるものはどれか。
- 支払利息 (Correct answer)
- 固定資産除却損
- 商品廃棄損
- 前期損益修正損
Correct answer: 支払利息
営業外費用は財務活動・投資活動から生じる経常的な費用。支払利息・社債利息・手形売却損・投資有価証券評価損などが該当。固定資産除却損・前期損益修正損は特別損失。商品廃棄損は売上原価または販管費。
Question 6: 「継続企業の前提(ゴーイングコンサーン)」に重要な疑義がある場合に求められる財務諸表の注記はどれか。
- 重要な疑義の内容・経営改善のための対応策・財務状況への影響等を注記する (Correct answer)
- 会社の解散を財務諸表に計上する
- 全ての資産を時価評価する
- 特段の注記は不要
Correct answer: 重要な疑義の内容・経営改善のための対応策・財務状況への影響等を注記する
継続企業の前提(GC)に重要な疑義がある場合(大幅な債務超過・継続的な営業損失など)、財務諸表に疑義の内容と対応策を注記することが求められる。監査人も監査報告書で強調事項として記載する。
棚卸資産の評価方法のうち「先入先出法(FIFO)」のインフレ局面での特徴はどれか。