簿記2級 商業簿記(連結決算) 5 — Questions and Answers
Question 1: ROE(自己資本利益率)の分解(デュポン分析)として正しいものはどれか。
- ROE=売上高純利益率×総資産回転率×財務レバレッジ(自己資本比率の逆数) (Correct answer)
- ROE=売上高÷自己資本
- ROE=純利益÷売上高
- ROE=総資本利益率×売上高
Correct answer: ROE=売上高純利益率×総資産回転率×財務レバレッジ(自己資本比率の逆数)
デュポン式ROE分解:純利益/自己資本=(純利益/売上高)×(売上高/総資産)×(総資産/自己資本)。収益性(純利益率)×効率性(総資産回転率)×安全性の逆数(財務レバレッジ)でROEを分析する。
Question 2: 連結財務諸表の「連結調整勘定(消去・調整)」科目として正しくないものはどれか。
- 棚卸資産(全て消去対象) (Correct answer)
- のれん(連結修正で計上)
- 為替換算調整勘定(換算差額)
- 連結内部取引消去(内部取引の相殺)
Correct answer: 棚卸資産(全て消去対象)
棚卸資産は連結B/Sに残るが未実現利益部分のみ消去する。棚卸資産全体を消去するわけではない。のれん・為替換算調整勘定・内部取引消去は連結修正の代表的な科目。
Question 3: IFRS(国際財務報告基準)と日本会計基準の主な相違点として正しいものはどれか。
- IFRSはのれんを非償却で減損テストを行うが日本基準は20年以内で定期償却する (Correct answer)
- IFRSと日本基準に実質的な差異はない
- 日本基準の方がより国際化されている
- IFRSは連結財務諸表を要求しない
Correct answer: IFRSはのれんを非償却で減損テストを行うが日本基準は20年以内で定期償却する
のれんの処理はIFRS/米国GAAPが非償却(毎年減損テスト)、日本基準が20年以内の定期償却が代表的な相違点。他にも退職給付の処理・有価証券の分類・リース会計等で差異がある。
Question 4: EBITDA(利息・税・減価償却前利益)がよく使われる理由として正しいものはどれか。
- 各国の会計基準・税制・資本構成の違いを排除して企業の収益力を比較しやすいため (Correct answer)
- EBITDAは法的に要求される開示指標
- EBITDAは現金収支と完全に一致するため
- EBITDAが最も厳格な利益指標のため
Correct answer: 各国の会計基準・税制・資本構成の違いを排除して企業の収益力を比較しやすいため
EBITDAは利息(資本構成の違い)・税金(税制の違い)・D&A(減価償却方法・資産規模の違い)を除外することで、異なる国・業種・規模の企業の本業の稼ぐ力を比較しやすい指標。M&Aのバリュエーションでも使われる。
Question 5: 株式交換による子会社化の連結処理で適切なものはどれか。
- 親会社が交付した自社株式の公正価値を取得原価とし子会社資産・負債を時価で計上する (Correct answer)
- 子会社株式の帳簿価額を取得原価とする
- のれんは計上しない
- 株式交換時の時価評価は不要
Correct answer: 親会社が交付した自社株式の公正価値を取得原価とし子会社資産・負債を時価で計上する
株式交換は現金の代わりに親会社株式を対価とする取得で、パーチェス法を適用する。交付した親会社株式の公正価値(時価)が取得原価となり、被取得企業の識別可能資産・負債を時価計上してのれんを計算する。
Question 6: 財務諸表分析の「自己資本比率」と「負債比率」の関係として正しいものはどれか。
- 自己資本比率が高いほど負債比率は低く財務の安全性が高い (Correct answer)
- 両者は独立した指標で関係はない
- 負債比率が100%なら自己資本比率も100%
- 自己資本比率が50%なら負債比率も50%
Correct answer: 自己資本比率が高いほど負債比率は低く財務の安全性が高い
自己資本比率=自己資本/総資本。負債比率=負債/自己資本。自己資本比率が高いほど借入への依存が低く財務が安定している。自己資本比率50%なら負債比率は100%(負債額=自己資本額)になる。
ROE(自己資本利益率)の分解(デュポン分析)として正しいものはどれか。