簿記2級 商業簿記(連結決算) 3 — Questions and Answers
Question 1: 当座比率の計算式として正しいものはどれか。
- (現金及び預金+受取手形+売掛金)÷流動負債×100% (Correct answer)
- 流動資産÷流動負債×100%
- 自己資本÷総資本×100%
- 売上高÷総資本×100%
Correct answer: (現金及び預金+受取手形+売掛金)÷流動負債×100%
当座比率は即座に現金化できる当座資産(現金・預金・受取手形・売掛金・有価証券)を流動負債で割った比率。流動比率より換金性の低い棚卸資産を除くため、短期的な支払能力をより厳しく評価する。100%以上が望ましい。
Question 2: 連結財務諸表で親会社が子会社株式の一部を売却したが支配を維持した場合の処理はどれか。
- 売却損益は認識せず売却代金と帳簿価額の差額を資本剰余金に計上する (Correct answer)
- 売却損益を当期損益に計上する
- 子会社を連結から除外する
- 売却額と持分変動の差額をのれんに計上する
Correct answer: 売却損益は認識せず売却代金と帳簿価額の差額を資本剰余金に計上する
支配を維持したまま一部売却する場合、親会社と非支配株主間の取引として処理する。売却代金と売却した純資産持分の差額は損益ではなく資本剰余金(連結)として処理する。支配喪失なら売却損益を計上する。
Question 3: 包括利益の説明として正しいものはどれか。
- 当期純利益にその他の包括利益(OCI)を加算した株主資本全体の増減額 (Correct answer)
- 売上高から全費用を引いた通常の利益
- 経常利益と同じ概念
- 1株当たりの利益
Correct answer: 当期純利益にその他の包括利益(OCI)を加算した株主資本全体の増減額
包括利益は当期純利益にその他の包括利益(有価証券評価差額・為替換算調整勘定・退職給付に係る調整額など)を加えたもの。損益計算書には計上しないがB/Sの純資産に影響するすべての変動を反映する。
Question 4: 負ののれんが生じた場合の日本基準での処理として正しいものはどれか。
- 発生した事業年度に特別利益として一括計上する (Correct answer)
- 20年以内で定額法で償却する
- 純資産の部に計上する
- 資産として計上し減損テストを行う
Correct answer: 発生した事業年度に特別利益として一括計上する
日本基準では負ののれん(子会社純資産時価>取得コスト)が生じた場合、発生事業年度の特別利益「負ののれん発生益」として一括計上する。かつては負ののれんを20年で負の償却をしていたが改正された。
Question 5: 企業結合の会計処理で「パーチェス法」の説明として正しいものはどれか。
- 取得企業が被取得企業の識別可能な資産・負債を取得日の公正価値で計上する方法 (Correct answer)
- 取得コストで全資産を計上する方法
- 双方の純資産を合算するだけの方法
- 持分の共同化として処理する方法
Correct answer: 取得企業が被取得企業の識別可能な資産・負債を取得日の公正価値で計上する方法
パーチェス法(取得法)では取得企業が被取得企業の識別可能な資産・負債を取得日の公正価値で計上し、取得対価と純資産公正価値の差額をのれん(または負ののれん)として計上する。現在の唯一認められた方法。
Question 6: 連結キャッシュフロー計算書の作成で間接法における「売上債権の増加額」の調整はどれか。
- 税引前当期純利益から売上債権増加額をマイナスする(現金回収が利益より少ない) (Correct answer)
- 税引前当期純利益に売上債権増加額をプラスする
- 売上債権は調整不要
- 売上債権増加額を投資活動に分類する
Correct answer: 税引前当期純利益から売上債権増加額をマイナスする(現金回収が利益より少ない)
間接法では税引前純利益から営業活動CF(現金ベース)への調整で、売上債権増加は「まだ現金を受け取っていない収益」があることを意味するためマイナス調整する。逆に減少はプラス調整。
当座比率の計算式として正しいものはどれか。