簿記2級 工業簿記・原価計算 2 — Questions and Answers
Question 1: 連結財務諸表で子会社との内部取引の消去において「未実現利益」の処理として正しいものはどれか。
- グループ外部に未販売の在庫に含まれる内部利益を消去し連結利益から除外する (Correct answer)
- 全ての内部取引を消去するが利益の調整は不要
- 親会社から子会社への売上のみ消去する
- 子会社株式の評価益のみを消去する
Correct answer: グループ外部に未販売の在庫に含まれる内部利益を消去し連結利益から除外する
親会社が利益を乗せて子会社に販売した商品が期末に在庫として残っている場合、その在庫に含まれる未実現利益を消去する。下流販売(親→子)は全額消去、上流販売(子→親)は持分比率に応じて消去する(日本基準は全額)。
Question 2: 持分法による投資損益の計算として正しいものはどれか。
- 被投資会社(関連会社)の当期純利益×持分比率を投資損益として計上する (Correct answer)
- 被投資会社からの受取配当金のみを計上する
- 被投資会社の売上高×持分比率を計上する
- 投資簿価の変動額を計上する
Correct answer: 被投資会社(関連会社)の当期純利益×持分比率を投資損益として計上する
持分法では関連会社の純利益(損失)に持分比率を乗じた額を投資損益として連結P/Lに計上し、投資勘定の簿価を増減させる。配当受取時は投資簿価を減額する(収益計上せず二重計上を防ぐ)。
Question 3: 連結財務諸表における「段階取得」の処理として正しいものはどれか。
- 支配獲得時に保有済みの旧持分を時価で再評価し評価差額を当期損益に計上する (Correct answer)
- 取得原価は各回の購入コストの単純合計
- 段階取得でものれんは計算しない
- 旧持分の帳簿価額をそのまま引き継ぐ
Correct answer: 支配獲得時に保有済みの旧持分を時価で再評価し評価差額を当期損益に計上する
段階取得で支配を獲得した時点で、それまで保有していた既存持分を支配獲得時の公正価値(時価)で再評価し、帳簿価額との差額を当期損益(段階取得に係る損益)に計上する。のれんは時価ベースで計算する。
Question 4: 連結財務諸表のグループ内の貸付金・借入金の消去仕訳として正しいものはどれか。
- (借)短期借入金 ×× (貸)短期貸付金 ×× で相殺消去する (Correct answer)
- 貸付利息のみを消去する
- 借入金は消去するが貸付金は残す
- 元本は残して利息のみ消去する
Correct answer: (借)短期借入金 ×× (貸)短期貸付金 ×× で相殺消去する
連結グループ内の貸付金と借入金は外部との取引ではないため相殺消去する。対応する受取利息と支払利息も同様に消去する。消去漏れがあると連結B/Sが過大表示になる。
Question 5: 在外子会社の財務諸表を円換算する際の「為替換算調整勘定」の説明として正しいものはどれか。
- 資産・負債(CR換算)と資本(HR換算)の換算レート差から生じる差額を純資産に計上する (Correct answer)
- 外貨建取引の為替差損益を損益計算書に計上したもの
- 外貨建有価証券の時価評価差額
- 在外子会社との配当金の換算差額
Correct answer: 資産・負債(CR換算)と資本(HR換算)の換算レート差から生じる差額を純資産に計上する
在外子会社の資産・負債は期末CR(Current Rate)で換算し、資本は取得時のHR(Historical Rate)で換算するため差額が生じる。この換算差額は為替換算調整勘定として純資産(その他の包括利益累計額)に計上する。
Question 6: 連結株主資本等変動計算書で「非支配株主持分」が変動する主な原因はどれか。
- 子会社の当期純利益・配当支払い・子会社持分比率の変動 (Correct answer)
- 親会社単体の利益
- グループ内取引の消去
- のれんの償却
Correct answer: 子会社の当期純利益・配当支払い・子会社持分比率の変動
非支配株主持分は①子会社の当期純利益中の非支配株主帰属分(増加)②子会社からの配当支払い(減少)③追加取得・一部売却による持分比率の変動によって変動する。
連結財務諸表で子会社との内部取引の消去において「未実現利益」の処理として正しいものはどれか。